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1999年から、丸の内の年末をまばゆく彩り始めた「東京ミレナリオ」。パラトゥーラと呼ばれる光の彫刻が、丸の内仲通りをいつもとまったく違う世界に変えてしまうこのイベントは、毎年数百万人の人々が訪れ、全国に知れ渡る冬の風物詩となりました。 今回の「Marunouchiスタイル」は、東京ミレナリオ実行委員会事務局、広報担当の大瀧さんに伺ったミレナリオの思わず感心してしまうお話と、ミレナリオを楽しむためのお役立ち情報や周辺MAPをまとめてご紹介します。 |
1. オフィス街である丸の内で開催することになったのはなぜですか。 まず、夜が闇に包まれていたということ。プロデューサーの今岡寛和さんは、昼と夜でガラっと表情をかえるオフィス街に、“光の祝祭”というまったく違う世界を創り出したいと考えられたそうです。 それから、街に土着の香りがなかったこと。たとえば渋谷は「若者の町」というようなイメージがありますよね。それによって、「ワタシには無縁だ」と思って気後れしてしまう人がいるかもしれない。丸の内には、それがなかったわけです。 また、丸の内は東京の玄関口であり、遠方から来る人にもアクセスしやすい場所であることも一つの魅力だったとのことです。 |
2. 12月の本番に向けて準備はいつ頃から行うのですか。 開催する年の2月ごろからです。アートディレクターのヴァレリオ・フェスティさんのスタジオのあるイタリアで、今岡さんと共にミーティングを繰り返し、準備をしていきます。ミレナリオは毎年変わるテーマに応じて「パラトゥーラ」のデザインを決めて、そこから細かいところを詰めていきます。デザイン画から製図に近い形でのスケッチへと発展していく「光の彫刻」は、単なるイルミネーションではなく、一つの芸術作品といえます。 |
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3. 実際に組み立てる作業について教えてください。 製作の全工程はイタリアで行われます。作品をすべて完成させてから、一旦分解して、船便で日本に運ばれます。その後、11月後半頃からおよそ3週間ほどかけて丸の内に設営されます。現地から職人も来日するので、よく見ると、作業している人たちの中にはイタリア人スタッフの姿もあります。 |
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4. 年々、パラトゥーラの規模は大きくなってきているのですか? 必ずしもそうとは限りません。デザインや構成はテーマによって変わりますから。 たとえば、2002年は初めてフロントーネと呼ばれる作品が設置され、色合いも鮮やかでした。昨年は江戸開府400年を記念して、江戸切子をモチーフにしたので、切子の透明感を表すために、白を中心とした配色になっていました。 電球の色は、基本的に赤・青・緑・黄などで、イタリアで色づけされたものです。2002年には鮮やかな色合いの配色でしたし、2003年は一口に白といっても2種類の白を使うなど、テーマによって、色味もずいぶん変わるんです。 |
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5. 今年のテーマは何ですか? 作品の特徴もあわせて教えてください。 『光の見つめる日本』です。その昔、ヨーロッパのアーティストたちがジャポニズムに酔いしれたように、日本と欧州との文化交流を表現したのが今年のパラトゥーラです。 そして、今年は日本の電球を初めて使用します。作品の中に直径約25センチの球体状の装置があるのですが、その中に日本の電球が設置されています。欧州の街並を思わせる光の中に日本の心を表現しています。 来年は『日・EU市民交流年』という年なんですね。今年のミレナリオは、そのプレ・プロモーション、来年のミレナリオはフィナーレを飾る役割を担っています。 |
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6. お勧めの日や時間帯はありますか? 12月24日の初日と、土・日曜、最終日の大晦日は混雑が予想されます。光のアーチがかけられるのは丸の内仲通りの車道約400mで、東京駅側から有楽町駅側に向けての一方通行になります。東京駅から丸ビル裏のスタート地点まで、混雑時にはおよそ1時間から1時間半かかることもあります。午後9時頃に消灯になりますから、ギリギリに来られる方はご注意ください。 |
7. “ウラワザ”や、キレイに見えるスポットがあったら教えてください。 意外と知られていないのですが、一方通行で歩くために行列ができているのは「車道」なんです。丸の内仲通りでも「歩道」を歩く分には、行列に参加しないで自由に往復することができますので、ちょっとした穴場スペースかもしれません。 もっともミレナリオが美しく見えるのは、やはり正面からです。 正面から見たときにアーチの連なりが美しく見えるように、細かい計算がなされています。遠近法に則って、アーチが設置される位置が決まっているんですね。もちろん、アーチの中にも面白さがいろいろあるんですよ。細かいディティールの部分など、遠くから見るのとまた違った楽しみがありますので、ぜひ近くでも見てほしいですね。 もうひとつ、一昨年から、通りの一番最後に「フィナーレ」と題した大きな作品が設置されていますので、こちらもぜひチェックしてください。「フィナーレ」を通り抜けて、振り返って見る景色もきれいですよ。あと、東京国際フォーラムにも、パラトゥーラや、カフェ、グッズショップがありますので、そちらもぜひお立ち寄りください。 |
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8. 来年で終了というウワサを聞きましたが……。 来年末から、JR東京駅が大規模な工事に入ります。東京駅丸の内口周辺には仮囲いや資材置き場が設置されて、美観も損なわれますし、警備や安全上の問題もありますのでやむを得ず休止することになりました。工事自体は2011年竣工予定ですが、それ以降のミレナリオ開催に関しては、現時点では未定です。 なるほど、少しさびしく少し残念。 とはいえ、まだ今年のミレナリオも始まってはいません。まずは、光のアーチをくぐって1年に1度の眩い光を浴びましょう。丸の内をよく知る人も、知らない人も、普段見ることのできない“光の祝祭”が創り出す別世界に酔いしれてみてはいかがでしょうか? |
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