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ニコライ バーグマン

第3回「花の達人」に学ぶ飾り方・楽しみ方第3回「花の達人」に学ぶ飾り方・楽しみ方

リビングや玄関を素敵な花やグリーンで彩りたい…! けれど、選び方や飾り方に自信がない方も多いはず。そこで、フラワーアーティストとして数多くの展覧会やイベントを手がけるニコライ バーグマンさんにインタビュー。日常の花の楽しみ方から、大規模なフラワーアートの鑑賞方法まで、教えていただきました。

ニコライ バーグマンさんは、デンマーク・コペンハーゲンで生まれ育ち、1998年来日。北欧のテイストと日本の細やかな感性を融合させたフラワーデザインが高く評価されています。「Marunouchi Bright Christmas2017」では、クリスマスシーズンの丸の内エリアをスタイリッシュな花と光で彩っています。

Interview

丸の内のクリスマスを象徴する、丸ビル1階マルキューブのクリスマスツリー。高さ10mのツリーは圧巻でした。

ツリーには、ニコライ バーグマンを代表するイメージである「球体」を多用しました。球体はオーガニックで最高に好きな形。そして、ドライのグリーンをふんだんに取り入れることで、できる限り植物の質感を出すようにしました。光と花がコラボレートしたツリーなので、ライトが当たることでより美しくなるような素材選びと配置を考え抜いて完成させました。遠くからはもちろん、近くからもよく見て、ディテールを楽しんでもらいたいですね。

ニコライ バーグマン
お正月を目前に控えた、日本の年末のワクワク感が好き、とニコライさん

「東京ミチテラス2017」では、総合演出を担当されました。どのようなことをイメージして作品作りをされたのでしょうか?

丸の内の街全体がクリスマスから年末に向けて盛り上がっていくなか、東京駅丸の内駅前広場のグランドオープンをダイナミックな花と光のアートでお祝いしたい、そんなイメージで作り上げました。大手町・丸の内・有楽町エリア一帯で展開するイベントで、何十万人もの人が訪れる場所ですから、スケール感と驚きを大切にしました。東京駅丸の内駅舎、駅前広場、行幸通りでは、離れたところから見ても楽しめるような、一体感のある展示やライティングを意識しましたね。

丸の内で好きな場所や思い出のスポットは?

2001年に初めて自分のフラワーショップを持った場所が、丸の内エリア。有楽町電気ビルの地下の古い喫茶店で打ち合わせをした日々が懐かしいですね。2017年の冬は、思い出の場所である丸の内でスケールの大きな作品を作ることができて、最高にうれしい。ここ数年で、行幸通りの雰囲気はかなり変わりましたよね。時を経ても変わらないのは、忙しくて活気があり、常に人の動きが速い街だということ。仲通りのおしゃれな雰囲気も含めて、丸の内は昔から大好きです。

ショップではフラワーボックスやブーケ等の販売や、フラワースクールも手がけられていますが、花を暮らしに取り入れるヒントを教えてください。

花とグリーンにはヒーリング効果があります。花って、茎や葉、枝から香りが出るんです。だから、花を触り、活けることで香りが広がり、視覚と嗅覚から癒やしを得られる。男性も女性も、忙しい人こそ自宅には花を欠かさないようにして、リラックスしてほしいですね。

イメージ
花は触れることで香りが出る。触るとポジティブになれるそう

初心者は、どんな花を選ぶべきでしょうか。

「シンプルに活ける」。この一言に尽きます。ユーカリだけを束ねて活けたり、大きなアジサイを3本だけ飾ったり。植物は生き物だから、頭の中に描いたイメージに近づけるのではなく、目の前にある一輪の花を見る。まずは1種類だけを活けて、毎日眺めてみるといいですよ。蕾が開いて、咲いて、枯れゆくまでの変化を楽しめます。
もちろん、長持ちさせるために毎日水を取り替えて、その際にはよく切れるハサミで茎の下を切って水揚げをよくすることを忘れないでください。

花器はどのようなものを選ぶといいですか?

口径が小さいものが活けやすいと思います。ひょうたんやバルーンのような形のものはブーケを活けるのに向きます。アマリリスやユリには、細長いシリンダー型の花器を。この2種があれば、ほとんどの花に対応できます。

フラワーアレンジメント
冬をイメージしたスモーキーカラーのアレンジメント

2017年の締めくくりは、「Marunouchi Bright Christmas2017」のクリスマスツリーをはじめとした丸の内のプロジェクトでしたが、来年の抱負は?

目標や予定は立て過ぎず、ライブ感を大切にしていきたいですね。花という生き物を扱っているから、作品作りも常にライブで行いたい。スケッチを描いてその通りに作るよりも、その場の直感を大切にした方が、新しいアイデアが生まれて、いいものが出来るのです。
2018年春には福岡の太宰府天満宮で展覧会「HANAMI2050」を予定しています。伝統的な空間の中で、コンテンポラリーなフラワーアートを展示するので、これまで使ったことのない素材を組み合わせて、新たな作品を作り上げたいですね。

「Marunouchi Bright Christmas2017」のクリスマスツリー
ニコライさんデザインのツリーは丸ビル1階に
ニコライ バーグマン
profile
ニコライ バーグマン氏

1976年デンマーク・コペンハーゲン生まれ。1998年に来日し、埼玉県のフラワーショップで研鑽を積む。2001年に丸の内エリアに自身の第一号店である「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」をオープンし、現在では国内外に12店舗のフラワーショップを出店。2017年にはフラワーアーティストとしての経験から生み出される植物の魅力をジュエリーに昇華させたジュエリーブランド「ナチュア & ニコライ バーグマン」を立ち上げ、活躍の場を広げている。

ニコライ バーグマン オフィシャルサイト 
www.nicolaibergmann.com

Marunouchi Bright Christmas 2017
Marunouchi Bright Christmas 2017

丸ビル開業15周年、新丸ビル開業10周年の節目を迎えた感謝の思いを表現した、2017年のクリスマス。ニコライ バーグマン氏のフラワーデザインと長谷川喜美氏の空間デザインがコラボレートし、丸の内エリアを幻想的な花々で包み込みます。丸ビル1階マルキューブの高さ10mのクリスマスツリーは、咲き誇る花々をイメージした光と音のライティングショーを12月25日まで開催。訪れる人を幻想的な美しさで魅了します。
http://www.marunouchibrightchristmas2017.com/

東京ミチテラス2017
東京ミチテラス2017

2017年12月24日〜28日の5日間、"Celebration!"(セレブレーション)をテーマに、ニコライ バーグマン氏の総合演出による花と光のフラワーアートを丸の内エリア各所で展開(一部15日より開催)。行幸通りは「Flower Garden〜花とひかりの饗宴〜」と題し、日中と夜間で異なった趣をもつフラワーガーデンを設置。丸の内周辺エリアでは彩り豊かな「Big Flower Box〜ビッグ・フラワーボックス〜」が咲き誇り、来訪者を華やかに迎えます。(※画像はイメージです)
http://www.tokyo-michiterasu.jp/

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