
吉田淳一 (三菱地所株式会社 執行役社長)
photo:新津保建秀
日比野克彦
(東京藝術大学長)
photo:新津保建秀
受賞者リサイタルを
丸ビルで。
開演60分前にホール入口で入場整理券を配布いたします。
枚数には限りがありますのであらかじめご了承ください。
就学前のお子様の同伴・入場はできませんのでご了承ください。
マスクなしでのご入場はご遠慮ください。また、会場入口の検温と手指消毒にご協力ください。
開演60分前にホール入口で入場整理券を配布いたします。
三菱地所賞受賞者リサイタル
©Ayane Shindo
©Ayane Shindo
◎プログラム
1.C.ドビュッシー〈ヴァイオリンソナタ〉
2.E.イザイ〈無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調 Op.27-2〉
3.C.シューマン〈3つのロマンスOp.22〉
4.J.フバイ〈カルメンによる華麗な幻想曲〉
出演= 菊川穂乃佳(ヴァイオリン)
伴奏= 吉武優(ピアノ)
「この度は三菱地所賞という名誉ある賞を受賞させていただき、皆さまの前で演奏させていただく機会をいただけたこと大変光栄に思っております。今回のプログラムは、様々なタイプの色彩をもち、美しいと感じる作品たちを揃えてみました。
ぞれぞれのもつ世界観をひとつ一つ、玉手箱のように皆様と堪能できたらと思っております。1曲ずつ歩み進めていく中で見えてくる景色がとても楽しみです。
この受賞リサイタルは何度か先輩方の演奏を聴きに足を運んだことがあり、その舞台に今回立たせていだくこと、喜びと共に身の引き締まる思いでおります。日々人としても音楽家としても、導いてくださる皆様のおかげで、この賞に巡り合わせていただくことができました。より一層深い魅力ある音楽家になれるよう、精進していきたいと思います。」 菊川穂乃佳
菊川穂乃佳(きくかわ・ほのか)
ヴァイオリニスト。1999年東京都生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学を首席で卒業。卒業時にアカンサス音楽賞及び2022年度三菱地所賞を、また学内において福島賞、安宅賞を受賞。現在同大学院音楽研究科修士課程1年に在籍中。第16回クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクールにおいて優勝、あわせてヴィルトゥオーゾ賞を受賞。第9回レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールにおいて審査員特別賞を受賞他数々の国内コンクールにて優勝、また入賞をはたす。これまでに浜松交響楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団他と共演している。また室内楽にも積極的に取り組み、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2019において第1位受賞。ウェールズ弦楽四重奏団によるウェールズ・アカデミー在籍中。
2022年夏アスペン音楽祭に奨学生として推薦され、参加。茨城国際音楽アカデミーinかさまにおいてかさま国際音楽賞、ミュージックアカデミーinみやざきにて優秀賞受賞。ドイツ・クロンベルクアカデミーにおいて、オーディションに合格し受講、他数多くのアカデミーに参加。2015年米国ハーモニー・フォーピース財団より青年平和音楽大使に任命され、東京芸術劇場、カーネギーホールSter nAuditorium等で国際平和コンサートにソリストとして出演し大成功を収める。福島育英会奨学生、2020年度青山音楽財団奨学生。エコール・ジェラール・プーレ第3期・第4期生。これまでに鈴木亜久里、窪田茂夫、玉井菜採、漆原朝子、ドン=スク・カン、徳永二男、堀正文の各氏、室内楽を松原勝也、山澤慧、鈴木慎崇、西野ゆか、市坪俊彦、萩原麻未の各氏に師事。
©Ayane Shindo
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◎プログラム
1.A.ヴィヴァルディ〈オーボエソナタハ短調 RV.53〉
2.W.A.モーツァルト〈アリア《岸辺近く願いぬ》KV368〉
3.D.ミヨー〈オーボエとピアノのためのソナチネop.337〉
4.F.プーランク〈愛の小径〉
5.M.ドラニシニコワ〈ポエム〉
6.P.ハース〈オーボエとピアノのための組曲 op.17〉
出演=萩原ももこ(オーボエ)
伴奏=宇根美沙惠( ピアノ)
「この度は名誉ある賞を授与していただき、誠にありがとうございます。プログラム前半は作曲された国や時代がそれぞれ異なる作品を集めました。バ
ロック時代から近現代、イタリア、オーストリア、フランスと時代や国の移り変わりと共にオーボエが表現する様々な音色や作品の世界観の変化をお楽しみいただけますと嬉しいです。
そしてプログラム後半には主に1940~1950年代の作品を集めました。最後に演奏する「オーボエとピアノのための組曲」はチェコの作曲家パヴェル・ハースが1939年第二次世界大戦が勃発した年の秋に作曲しました。ユダヤ人のハースは1944年
にアウシュヴィッツ強制収容所で亡くなった作曲家です。戦時中から終戦後にあたるこの激動の時代を生きた作曲家によって生み出された音楽を、今の時代だからこそお客様と共有し、大切にみなさまにお届けできたらと思います。」 萩原ももこ
萩原ももこ(はぎわら・ももこ)
オーボエ奏者。1999年茨城県生まれ。12歳より吹奏楽でオーボエを始める。宇都宮短期大学附属高等学校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科管打楽器専攻を首席で卒業。在学中に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞を受賞。現在、同大学院音楽研究科修士課程1年に在籍中。公益財団法人青山音楽財団2021年度奨学生。大学内のオーディションにて選抜され、藝大フィルハーモニア管弦楽団とソリストとして2度共演。これまでにオーボエを田渕哲也、河野剛、小畑善昭、吉井瑞穂、金子亜未の各氏に、室内楽を日髙剛、岡本正之、梶川真歩、佐藤由起の各氏に師事。M.ブルグ、H.シェレンベルガー、D.ヨナス、T.インデアミューレ、P.トーンドゥル等各氏のマスタークラスを受講。
◎小玉友里花プログラム
1.F.メンデルスゾーン〈月〉〈新しい恋〉
2.J.ブラームス〈森の孤独の中で〉
3.H.ヴォルフ〈恋に目覚めた娘〉〈森の娘〉
4.H.プフィッツナー〈夜鳴き鶯〉
5.J.マルクス〈森の幸せ〉
6.木下牧子〈抒情小曲集『月の角笛』〉より抜粋〈ねこぜんまい〉
〈 かぜとかざぐるま〉〈山の枇杷〉〈秋〉
7.なかにしあかね〈今日もひとつ〉
出演=小玉友里花(ソプラノ)
伴奏=千葉かほる(ピアノ)
「この度は名誉ある賞を授与して頂き、誠に有難うございます。これまでに尊敬する先輩方が受賞されてきた賞なので、身に余る光栄に恐縮すると共に、益々頑張らねばならないと身が引き締まる思いです。
今回の演奏プログラムは、前半に目下研究している森にまつわるドイツロマン派の歌曲をご用意しました。表情豊かなドイツの森の奥深さと、詩と音楽が織りなす幻想世界の魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです。そして後半では、今活躍されている邦人作曲家の聴き馴染みの良い日本歌曲を演奏致します。当日は感謝の気持ちを胸に、心を込めて精一杯演奏させていただきます。」小玉友里花
小玉友里花(こだま・ゆりか)
声楽家。1991年広島県生まれ。東京藝術大学声楽科を首席で卒業。同大学院修士課程修了。安宅賞、松田トシ賞、大賀典雄賞、アカンサス音楽賞、同声会賞、長野羊奈子賞、毛利準賞など数々の賞を受賞。現在、東京藝術大学大学院博士課程に在籍中。平成26年に皇居内桃華楽堂にて御前演奏会、第84回読売新人演奏会に出演。また、ヴィヴァルディ〈グローリア〉、モーツァルト〈雀ミサ〉〈ハ短調ミサ〉、M.ハイドン〈レクイエム〉、ヘンデル〈メサイア〉、ベートーヴェン〈第九〉など数々のソプラノソリストを務める。〈イドメネオ〉エレットラ役でオペラデビューし、国内優秀公演に贈られる第16回三菱UFJ信託音楽賞奨励賞を受賞。そのほかモーツァルト〈魔笛〉パミーナ役、〈こうもり〉アデーレ役、〈伯爵令嬢マリツァ〉リーザ役を務める。川上洋司、佐々木典子各氏に師事。
◎松岡多恵プログラム
萩原朔太郎の詩による
1.團伊玖磨〈旅上〉
2.三善晃《抒情小曲集》より〈ほおずき〉〈少女よ〉
〈 雨の降る日(兄のうたへるうた)〉〈小曲〉〈五月〉
3.石渡日出夫〈洋銀の皿〉
4.團伊玖磨《萩原朔太郎に依る四つの詩》より
〈雲雀料理〉〈草の莖〉〈遊泳〉〈笛〉
出演=松岡多恵(ソプラノ)
伴奏=森 裕子(ピアノ)
「この度は栄えある三菱地所賞を授与して頂き、誠にありがとうございます。私は大学院博士後期課程において、萩原朔太郎の詩を中心に日本歌曲の研究を進めてまいりました。特異な宗教観と独特の精神世界の表現によって、日本近代詩を代表する詩人となった朔太郎の詩をとりあげた歌曲は決して多くはありませんが、その中に傑作をいくつも抱えています。今回演奏いたします、石渡日出夫、團伊玖磨、三善晃といった作曲家たちも、朔太郎の詩に魅入られ、傑作を生み出しました。それぞれの作曲家の捉えた萩原朔太郎という大詩人の世界を、演奏を通して、現代の空間に届けることが出来れば幸いです。」松岡多恵
松岡多恵(まつおか・たえ)
声楽家。1988年神奈川県生まれ。東京藝術大学、同大学院修士課程修了。同大学院博士後期課程において萩原朔太郎の詩を中心に日本歌曲の演奏研究を進め、本年9月に修了予定。修士課程在学中に芸大モーニングコンサートに出演、藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。博士課程では、毛利準賞、長野羊奈子賞を受賞、2018-2020年度に公益財団法人尚志社より奨学生として助成を受ける。第24回奏楽堂日本歌曲コンクール奨励賞、第9回横浜国際音楽コンクール第2位。東京二期会オペラ研修所58期マスタークラス修了。これまでにペルゴレージ〈奥様女中〉セルピーナ役、プッチーニ〈ラ・ボエーム〉ミミ役等でオペラ出演、ベートーヴェン〈交響曲第九番〉ソプラノソリストを務める。三縄みどり氏、永井和子氏に師事。横浜市民広間演奏会、二期会会員。
©Ayane Shindo
©Ayane Shindo
◎プログラム
1.M.ラヴェル〈高雅で感傷的なワルツ〉
2.M.ラヴェル〈夜のガスパール〉
3.F.シューベルト〈ピアノソナタ第19番 ハ短調 D 958〉
「この度は、三菱地所賞音楽部門を受賞させて頂くことになりまして、大変光栄に存じます。また受賞記念リサイタルをお聴きくださる皆様、誠にありがとうございます。
今回のリサイタルでは、自身が今、特に大きな関心を寄せている2人の作曲家を取り上げます。前半はフランス音楽・モーリスラヴェル、後半はドイツ音楽・フランツシューベルトです。生きた時代、過ごした国、表現スタイル、それぞれ異なる2人の音楽世界を皆様と共有できるよう演奏致します。」 小嶋早恵
小嶋早恵(こじま・さえ)
ピアニスト。1999年大阪府生まれ。6歳よりピアノと作曲を始める。ヤマハ音楽院ヤマハマスター特別コース修了後、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業。学内にて宮田亮平奨学金、2022年度三菱地所賞受賞。卒業時に安宅賞、藝大クラヴィーア賞、アカンサス音楽賞、同声会賞受賞。現在、東京藝術大学大学院修士課程1年に在籍中。第10回宝塚ベガ学生ピアノコンクール1位、宝塚演奏家連盟特別賞。第11回大阪国際音楽コンクール第2位。第15回青少年のためのエトリンゲン国際ピアノコンクール本大会入選。ソリストとして園田隆一郎指揮、ヤマハガラコンサートにて新日本フィルハーモニー交響楽団と、山下一史指揮、高関健指揮で東京藝術大学奏楽堂モーニングコンサートにて、梅田俊明指揮で新卒業生紹介演奏会にて藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。これまでに室内楽を松原勝也、東誠三、山澤慧、鈴木慎崇各氏に師事。現在ピアノを有森博、浦壁信二の両氏に師事。
◎プログラム
1.五世杵屋勘五郎〈長唄 島の千歳〉(作詞:大槻如電 作調:七世望月太左衛門)
2.杵屋正邦〈太鼓の曲〉
3.四世杵屋六三郎〈長唄 勧進帳〉(作詞:三世並木五瓶)
出演=本山愛(邦楽囃子)
助演=杵屋勝英治(長唄)、杵屋巳津二朗(長唄)、西垣秀彦(長唄)、東音佐藤さくら子(三味線)、東音楡井李花(三味線)、東音都築明斗(三味線)、味見優(三味線)、中島悠暉(三味線)、堅田崇(囃子)、藤舎英心(囃子)、福原寛瑞(囃子)
「囃子には「栄やす」「映やす」の意もあることから、舞台に囃子方が加わることで更に情景や感情をも引き出せる存在でありたい、と勉強を続けて参りました。学ぶ程にその役割を果たす難しさを感じる日々ですが、その囃子の持つ力に様々な角度から触れて頂く機会にもなればと選曲をさせて頂きました。
囃子方、七代目望月太左衛門襲名披露を寿ぐ格調高い秘曲であり、小鼓一調で奏される〈島の千歳〉。能楽囃子や神楽をルーツに持つ多彩な手組を取り入れた、杵屋正邦作曲〈太鼓の曲〉。義経一行の緊迫した物語を描く、歌舞伎十八番の内〈勧進帳〉。いずれも囃子方として憧れてきた、生涯学び続けたい演目です。
今日までご指導、お力添えを頂いた皆様のお蔭でこの栄えある三菱地所賞の舞台に立たせて頂けることに感謝し、偉大な先達に近づくための新たな一歩となるよう、精一杯努めさせて頂きます。」本山愛
本山愛(もとやま・あい)
2000年東京都生まれ。7歳より十二代目望月流家元 望月太左衛門師に師事。以後、小鼓・大鼓・太鼓を始めとする鳴物全般を学ぶ。東京都立白鴎高等学校附属中学校に特別枠で入学。2017年師匠である家元より望月太左愛衛(もちづきたさあい)の名を許され、師範名取となる。東京藝術大学音楽学部邦楽科邦楽囃子専攻に入学し、在学時に常英賞を受賞。青山音楽財団2021年度奨学生。現在、同大学院音楽研究科邦楽専攻修士課程1年在学中。
丸ビルを次世代アートの
ショールームに。
数秒間だけ、目を閉じてみてください。自動ドアが開く音、靴底を通して感じる床の感触、街ゆく車の走る音、自分が着ているシャツの肌触り。普段どれだけ多くの情報を視覚に頼っているかがわかると同時に、その他の器官がもたらす情報の多様さに気づくことでしょう。
《Wonder object》は、視覚を伴いながら存在することが前提で制作されてきたモノ・作品の在り方に疑問を持った太田が、視覚的アウトプットからの「逸脱」をめざした作品です。垂れ下がっている複数のコイルは、それに触れることで互いに影響し合いながら(糸電話と同じ原理で)音を伝導し、上部の梱包材の中でランダムに反響してその場限りの音が生まれます。その音から私たちは、どのようなイメージを受け取ることができるでしょうか。
太田琢人(おおた・たくと) デザイナー。1993年フランス生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻第9研究室2022年修了。家具を中心に詩的で未来的なデザインを生み出す。文明の発展と文化の発生の副作用として失った感覚にフォーカスを当て、言葉と形で表現を続けている。主な展示として〈ミラノサローネ2021〉(トルトーナ地区、イタリア)、〈TONGYEONG TRIENNALE 2022〉(韓国)、〈ICFF2016〉(アメリカ)等。
数秒間だけ、目を閉じてみてください。自動ドアが開く音、靴底を通して感じる床の感触、街ゆく車の走る音、自分が着ているシャツの肌触り。普段どれだけ多くの情報を視覚に頼っているかがわかると同時に、その他の器官がもたらす情報の多様さに気づくことでしょう。
《Wonder object》は、視覚を伴いながら存在することが前提で制作されてきたモノ・作品の在り方に疑問を持った太田が、視覚的アウトプットからの「逸脱」をめざした作品です。垂れ下がっている複数のコイルは、それに触れることで互いに影響し合いながら(糸電話と同じ原理で)音を伝導し、上部の梱包材の中でランダムに反響してその場限りの音が生まれます。その音から私たちは、どのようなイメージを受け取ることができるでしょうか。
太田琢人(おおた・たくと) デザイナー。1993年フランス生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻第9研究室2022年修了。家具を中心に詩的で未来的なデザインを生み出す。文明の発展と文化の発生の副作用として失った感覚にフォーカスを当て、言葉と形で表現を続けている。主な展示として〈ミラノサローネ2021〉(トルトーナ地区、イタリア)、〈TONGYEONG TRIENNALE 2022〉(韓国)、〈ICFF2016〉(アメリカ)等。
縄文時代の日本では「あの世はこの世のあべこべである」と信じられていました。こちらが昼ならあちらは夜。こちらが右前に着物を着るならあちらは左前。このような考え方は、現在でも〈サカサゴト〉と呼ばれ、死者が出た際には日常の様々な動作を逆に行うという風習として日本各地に残っています。 本作《サカサゴト》では、古時計の盤面が反転し、逆回転しており、時計の中を覗くと、現代では忘れ去られようとしている葬送の風習の映像が流れています。そこに映し出される、昔の人が小さな願いを込めて作り出した死への向き合い方は、形骸化しつつある現代の葬送のあり方や死生観に多くの示唆を与えてくれます。
岡ともみ(おか・ともみ) 美術作家。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻2022年修了。2019年よりベルリン芸術大学留学を経て、現在同大学美術研究科博士後期課程在籍。時間・記憶・反転・光と影をキーワードに、「小さなモニュメント」を作ることをテーマに制作をしている。
主な展示として〈オープン・スペース2018〉〈オープン・スペース2019〉(初台、ICC)、個展〈どこにもいけないドア〉(京橋、Ask?P)など。2018年東京藝術大学卒業・修了作品展にて買い上げ賞。2022年〈shiseido art egg〉入選。
縄文時代の日本では「あの世はこの世のあべこべである」と信じられていました。こちらが昼ならあちらは夜。こちらが右前に着物を着るならあちらは左前。このような考え方は、現在でも〈サカサゴト〉と呼ばれ、死者が出た際には日常の様々な動作を逆に行うという風習として日本各地に残っています。 本作《サカサゴト》では、古時計の盤面が反転し、逆回転しており、時計の中を覗くと、現代では忘れ去られようとしている葬送の風習の映像が流れています。そこに映し出される、昔の人が小さな願いを込めて作り出した死への向き合い方は、形骸化しつつある現代の葬送のあり方や死生観に多くの示唆を与えてくれます。
岡ともみ(おか・ともみ) 美術作家。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻2022年修了。2019年よりベルリン芸術大学留学を経て、現在同大学美術研究科博士後期課程在籍。時間・記憶・反転・光と影をキーワードに、「小さなモニュメント」を作ることをテーマに制作をしている。
主な展示として〈オープン・スペース2018〉〈オープン・スペース2019〉(初台、ICC)、個展〈どこにもいけないドア〉(京橋、Ask?P)など。2018年東京藝術大学卒業・修了作品展にて買い上げ賞。2022年〈shiseido art egg〉入選。
©松尾宇人
日々大量に生産され、消費され、破棄されていくものや情報。私たちの身体、価値観はそれらに常にコントロールされ、そして私たちもまた、その奔流に影響を与え続けています。これは言わば「共犯関係」。この関係を俯瞰するイメージが鑑賞者個人の体験と触れあうとき、私たちの身体の本質に対する新しい理解が生まれます。
齋藤弥主子(さいとう・やすこ) 現代美術家。2022年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業後、同年、同大学院美術研究科絵画専攻入学。版画第一研究室在籍中。大量生産、大量消費社会、そのために効率化された運動、意識と身体、環境との関係をテーマに制作している。
2022年東京藝術大学初のダブルディグリープログラム採択生としてポーランドへ留学。石橋財団国際交流油画奨学生。主な展示として、第70回東京藝術大学卒業・修了作品展〈vibration〉(藝大絵画棟・東京都美術館/2022)、グループ展〈grid((biscuit gallery/2022)、東京藝術大学油画3年生進級作品展〈Remix〉(アーツ千代田3331/2021)。
©松尾宇人
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日々大量に生産され、消費され、破棄されていくものや情報。私たちの身体、価値観はそれらに常にコントロールされ、そして私たちもまた、その奔流に影響を与え続けています。これは言わば「共犯関係」。この関係を俯瞰するイメージが鑑賞者個人の体験と触れあうとき、私たちの身体の本質に対する新しい理解が生まれます。
齋藤弥主子(さいとう・やすこ) 現代美術家。2022年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業後、同年、同大学院美術研究科絵画専攻入学。版画第一研究室在籍中。大量生産、大量消費社会、そのために効率化された運動、意識と身体、環境との関係をテーマに制作している。
2022年東京藝術大学初のダブルディグリープログラム採択生としてポーランドへ留学。石橋財団国際交流油画奨学生。主な展示として、第70回東京藝術大学卒業・修了作品展〈vibration〉(藝大絵画棟・東京都美術館/2022)、グループ展〈grid((biscuit gallery/2022)、東京藝術大学油画3年生進級作品展〈Remix〉(アーツ千代田3331/2021)。
©松尾宇人
モチーフのシロクマは、時田が幼少期に「あの大きな背中に乗ってみたい」と思った動物。悠々と歩くその姿に今も惹かれていると語ります。背中には、シロクマと同じく北極に自生するエゾワタスゲという植物が、背に乗った子どもを包み込むように描かれています。白い部分は卵の殻を使う「卵殻」、背中の植物は貝殻や真珠を使った「螺鈿」や金属粉を用いた「蒔絵」など、漆芸の技法をふんだんに使いながら、漆黒をベースにした一般的な漆芸のイメージを大きく更新することに成功しています。
時田早苗(ときた・さなえ) 作家。1996年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻漆芸研究分野2022年修了。漆芸の技法で、卵殻と螺鈿を一面に貼った表現方法を中心に制作。
2019年安宅賞受賞。2020年東京藝術大学卒業・修了作品展サロン・ド・プランタン賞受賞。2022年東京藝術大学修了作品展修了作品買い上げ。2022年度三菱地所賞受賞。2020年と21年に学内展示〈うるしのかたち展2020〉(藝大アートプラザ)〈うるしのかたち展2021〉(陳列館) に出展。
モチーフのシロクマは、時田が幼少期に「あの大きな背中に乗ってみたい」と思った動物。悠々と歩くその姿に今も惹かれていると語ります。背中には、シロクマと同じく北極に自生するエゾワタスゲという植物が、背に乗った子どもを包み込むように描かれています。白い部分は卵の殻を使う「卵殻」、背中の植物は貝殻や真珠を使った「螺鈿」や金属粉を用いた「蒔絵」など、漆芸の技法をふんだんに使いながら、漆黒をベースにした一般的な漆芸のイメージを大きく更新することに成功しています。
時田早苗(ときた・さなえ) 作家。1996年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻漆芸研究分野2022年修了。漆芸の技法で、卵殻と螺鈿を一面に貼った表現方法を中心に制作。
2019年安宅賞受賞。2020年東京藝術大学卒業・修了作品展サロン・ド・プランタン賞受賞。2022年東京藝術大学修了作品展修了作品買い上げ。2022年度三菱地所賞受賞。2020年と21年に学内展示〈うるしのかたち展2020〉(藝大アートプラザ)〈うるしのかたち展2021〉(陳列館) に出展。
思わずビクッと立ち止まってしまう三体の彫刻作品。実は、どれも同じ一つの原型から作られています。表面を覆う・膨らませる・分解するといった「しつらえ」によって一つの個体を視覚的に変容させることで、確かなものだと思っていた「根本」の不明瞭さを表す試みがなされています。どんな服を着てどんな格好をしているか、そしてどんな表情をしているか。それがその人の内面を正確に表しているとは限らないということ。轟木のその考え方は、タイトルにも表れているように思われます。
轟木麻左臣(とどろき・まさおみ) 美術作家。1994年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻2021年度修了。現在、同大学彫刻科教育研究助手。人型を主なモチーフとして立体作品を制作。主な展示として〈レジデンス神山アートホテル〉(徳島県神山町/2019)、〈モッキュンチューザトースター ミュンスター大学共同プロジェクト〉(東京藝術大学 大石膏室/2022)など。2018年度久米桂一郎賞、2019年度安宅賞、2021年度enaグループコンペティション受賞。
©戸田尚克
思わずビクッと立ち止まってしまう三体の彫刻作品。実は、どれも同じ一つの原型から作られています。表面を覆う・膨らませる・分解するといった「しつらえ」によって一つの個体を視覚的に変容させることで、確かなものだと思っていた「根本」の不明瞭さを表す試みがなされています。どんな服を着てどんな格好をしているか、そしてどんな表情をしているか。それがその人の内面を正確に表しているとは限らないということ。轟木のその考え方は、タイトルにも表れているように思われます。
轟木麻左臣(とどろき・まさおみ) 美術作家。1994年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻2021年度修了。現在、同大学彫刻科教育研究助手。人型を主なモチーフとして立体作品を制作。主な展示として〈レジデンス神山アートホテル〉(徳島県神山町/2019)、〈モッキュンチューザトースター ミュンスター大学共同プロジェクト〉(東京藝術大学 大石膏室/2022)など。2018年度久米桂一郎賞、2019年度安宅賞、2021年度enaグループコンペティション受賞。
©戸田尚克
側にいる誰かの何気ない言動や、自分が無意識で決めつけてしまっている思考など、様々な「トリガー」で人の気持ちは大きく影響を受けることがあります。このアニメーションに登場する明日香は、今を生きている女性です。彼氏に言われた一言、SNSで知り合った人とのやり取り、家に棲みつく小さな蜘蛛との関係。明日香の「日常」は、切れ目のない時間の流れというよりも、断片的で(他人にとっては)些細な出来事の短編集として再構成されていきます。11分間の作品を観終わったとき、自分の日常に対する眼差しに、少し変化が生まれるかもしれません。
higoAkari.(ひご・あかり)
手描きアニメーションクリエイター。1997年鹿児島生まれ。2020年静岡文化芸術大学デザイン学部デザイン学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻2022年度修了。性、食、咀嚼、輪廻、生命といった人類の普遍的なテーマ、言葉にできない逡巡をシニカルかつユーモラスな女性らしい視点で切り取った独自の作風を得意とする。
側にいる誰かの何気ない言動や、自分が無意識で決めつけてしまっている思考など、様々な「トリガー」で人の気持ちは大きく影響を受けることがあります。このアニメーションに登場する明日香は、今を生きている女性です。彼氏に言われた一言、SNSで知り合った人とのやり取り、家に棲みつく小さな蜘蛛との関係。明日香の「日常」は、切れ目のない時間の流れというよりも、断片的で(他人にとっては)些細な出来事の短編集として再構成されていきます。11分間の作品を観終わったとき、自分の日常に対する眼差しに、少し変化が生まれるかもしれません。
higoAkari.(ひご・あかり)
手描きアニメーションクリエイター。1997年鹿児島生まれ。2020年静岡文化芸術大学デザイン学部デザイン学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻2022年度修了。性、食、咀嚼、輪廻、生命といった人類の普遍的なテーマ、言葉にできない逡巡をシニカルかつユーモラスな女性らしい視点で切り取った独自の作風を得意とする。
丸の内が藝大になる1 週間。
国内外のグローバル企業が集積し、日本経済の屋台骨を支える丸の内。近年ではショッピングエリアとしても活況し、総合的な都市開発が進められています。オープン・プログラムは、そんな都市開発の最前線で働くビジネスパーソンや、文化芸術による街づくりに関心のある人々を対象に、東京藝大が丸の内で開講する出張授業。三菱地所賞の作品やコンサートプログラム、丸ビル周辺に点在する様々な文化資源をモチーフに、藝大教授陣がアートの魅力を縦横無尽に語るトークやワークショップを開講いたします。
藝大アーツイン丸の内2022
オープニング・イベント
丸ビル1階マルキューブに、三菱地所株式会社と東京藝術大学の関係者と、2022年度三菱地所賞受賞者が一堂に会する授賞セレモニー。藤原道山准教授プロデュースによる和楽器の祝奏で、丸ビルを舞台に1週間にわたる〈藝大アーツイン丸の内2022〉の開幕を宣言します。
〈登 壇〉
三菱地所賞受賞者/ 吉田淳一(三菱地所株式会社 執行役社長)/ 日比野克彦(東京藝術大学長)他
〈演 奏〉
藤原道山(尺八奏者/東京藝術大学音楽学部准教授)他
東京藝大オープン・プログラム①
丸の内の高層ビル群は皇居に隣接し、江戸城の区画を由来とする城塞都市の記憶を土台に発展してきました。丸ビルホールでのコンサート初日を飾る本公演では、かつて大名屋敷が集積していた江戸の往時を偲ぶ和楽器の演奏に加え、日本文学や建築史・都市史の視点から、丸の内の今昔をひもといていきます。
〈講 話〉
光井渉(東京藝術大学美術学部長・教授)
杉本和寛(東京藝術大学音楽学部長・教授)
〈演 奏〉
藤原道山(尺八演奏家/東京藝術大学音楽学部准教授)
〈助 演〉
三味線 村澤丈児、尺八 東京藝術大学音楽学部邦楽科助手及び大学院生(友常毘山、奥田省太郎、笠原雅子、庄野文哉)
〈チケット〉
3,000円(全席自由)
〈お申込み〉
URL:https://geidaiartsinmarunouchi202201.peatix.com
就学前のお子様の同伴・入場はできませんのでご了承ください。
マスクなしでのご入場はご遠慮ください。また、会場入口の検温と手指消毒にご協力ください。
藤原道山
(ふじわら・どうざん)
1972年東京都生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院音楽研究科修了。安宅賞、江戸川区文化功績賞、松尾芸能賞新人賞、2020年度 芸術選奨文部科学大臣賞ほか受賞。ソロの活動の他に、音楽監修、イベント制作、マリンバ奏者SINSKEとのデュオ、ピアノ・チェロとの〈KOBUDO-古武道-〉、尺八アンサンブル〈風雅竹韻〉などのユニット活動、舞台音楽、メディア出演などの活動を展開。小学及び中学音楽教科書の執筆及び出演、後進の育成など普及・教育活動にも力を注ぐ。現在、東京藝術大学音楽学部准教授。
光井渉
(みつい・わたる)
1963年広島県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、博士(工学)。文化庁文化財保護部文部技官などを経て現職。専門は日本建築・文化財保存。著書に『近世寺社境内とその建築』(中央公論美術出版、2001年、建築史学会賞)、『日本の伝統木造建築その空間と構法』(市ヶ谷出版社、2016年、日本建築学会著作賞)、『日本の歴史的建造物』(中公新書、2020年)など。
杉本和寛
(すぎもと・かずひろ)
1965年大阪府生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修了。博士(文学)。東京大学助手を経て現職。専門は日本近世文学で、特に西鶴や浮世草子など17世紀後半から18世紀前半の散文作品。共編著に『八文字屋本全集』(汲古書院)、『西沢一風全集』(同)、『西鶴と浮世草子研究Vol.3』(笠間書院)、『文化としての日本のうた』(東洋館出版社)など。
本公演の入場料収益は、東京藝術大学社会連携センターによる産学連携事業ならびに若手芸術家の活動支援に充てさせていただきます。
美術部門受賞者による
クロストーク
丸ビルでの展示を監修したキュレーターの宮本武典准教授による美術部門受賞者への公開インタビュー。マルキューブで披露される受賞6作品を作者とともに巡りながら、その制作プロセスやコンセプトについて伺います。同時代を生きるアーティストとの出会いを通して、現代アートの見方や面白さに触れられるプログラムです。
〈司 会〉
宮本武典(キュレーター/東京藝術大学美術学部准教授)
会場内を移動しながらスタンディング形式でのトークとなります。
齋藤氏は海外留学中のため、本学教員による解説となります。
東京藝大オープンプログラム・音楽ワークショップ②
藝大の授業が丸の内にやってくる!
丸ビルで藝大生を指揮してみよう!
~ ハンガリー舞曲・運命~
丸ビルホールを舞台に、藝大生の演奏を指揮する参加型音楽ワークショッププログラムです。演奏者は全員藝大生で、日本音楽コンクール第1位の演奏家も含まれています。また、特別ゲストとしてハンガリー国立歌劇場管弦楽団のコンサートミストレスである長尾春花さんも演奏に加わります。
ピアノ連弾『ハンガリー舞曲第5番』と小編成オーケストラ『運命』を用意し、いずれかを選択して指揮を体験していただきます。指揮専攻の藝大生からのアドバイスも受けられます。
あなたのタクトで、あなたの「音楽」を、藝大生とともに発信しましょう!経験の有無は問いません。藝大生と一緒に音楽することを楽しみたい方、ふるってご参加ください。コンサートとしても楽しめます。
〈プロデューサー〉
佐野靖(東京藝術大学副学長・社会連携センター長・教授)
〈企画者〉
須田陽(東京藝術大学音楽研究科指揮専攻)
〈出 演〉
東京藝術大学音楽学部有志
〈受講定員〉
10名
(ピアノ連弾指揮体験5名と小編成オケ指揮体験5名/希望楽曲と定員枠は先着制)
〈参加対象〉
丸の内エリアの事業所に勤務する方。または東京藝大の取り組みに関心がある方。
〈参加費〉
(指揮者)ピアノ連弾:10,000円、
(指揮者)小編成オケ:20,000円/
見学・鑑賞のみ= 無料・事前予約不要
佐野靖
(さの・やすし)
1957年徳島県生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科(音楽教育専攻)修了。音楽科の授業研究・カリキュラム、音楽教員養成制度を主なテーマに研究を展開。教科書や専門誌の編集、教育行政の協力者等の任にも携わる。〈日本のうた〉にかかわっては『心に響く童謡・唱歌―世代をつなぐメッセージ』、『唱歌・童謡の力:歌うこと=生きること』、『文化としての日本のうた』を刊行。近年は音楽アウトリーチの活動に積極的に関わり、全国各地の学校等にアーティストを派遣し、コンサートやワークショップなどを提供している。文化庁の芸術による復興支援プロジェクトや芸術教科教員研修等もコーディネートしている。2018年度より学長特命・社会連携センター長、2022年度より副学長。
本公演の入場料収益は、東京藝術大学社会連携センターによる産学連携事業ならびに若手芸術家の活動支援に充てさせていただきます。
東京藝大オープンプログラム・音楽ワークショップ ③
世界一難しい楽器演奏チャレンジ
~オーボエ編/ガブリエルのオーボエ!?~
©Marco Borggreve
誰もが魅了される美しい音色を持つオーボエですが、その反面「最も難しい楽器」としてギネス世界記録に認定されるほど演奏難度が高い楽器です。
吉井准教授をはじめとした講師陣からマンツーマンのレッスンを通じ楽器の特性をひもときながら、受講者には演奏に挑戦してもらいます。ビジネスの最前線で活躍する丸の内ワーカーのみなさまに、音楽を通じた交流の機会をワークショップ型プログラムとしてお届けします。
©Marco Borggreve
〈指 導〉
吉井瑞穂(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部准教授)、
宮村和宏(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部非常勤講師)
〈受講定員〉
8名
〈参加対象〉
オーボエ演奏の経験がない、丸の内エリアの事業所に勤務する方または東京藝大の取り組みに関心がある方。
もしくは140cm 以上のお子様(最大4名程度)。
〈参加費〉
3,000円(リード分込み)・見学無料
※リードを壊してしまった場合は追加で購入していただく場合があります。あらかじめご了承ください。
※リードはお持ち帰りいただけます。
©Marco Borggreve
吉井瑞穂
(よしい・みずほ)
神奈川県生まれ。東京藝術大学入学後、渡独。カールスルーエ国立音楽大学を首席で卒業。日本音楽コンクール優勝ほか、英バルビローリ国際コンクール、日本管打楽器コンクールで入賞。ベルリン・フィルのエキストラ奏者として活躍後、シュトゥットガルト国立歌劇場管の首席奏者を経て2000年からマーラー室内管首席奏者として欧州を中心に演奏活動を行う。アバドをはじめ(共演200回以上)、ヴァント、アーノンクール、ブーレーズ、ハーディングといった巨匠の指揮で演奏を重ねる一方、欧州の主要オーケストラ、アンサンブルから頻繁に客演首席奏者として招かれている。ソロや室内楽でも精力的な活動を展開し、N響、神奈川フィル、九響、テツラフ弦楽四重奏団、アンスネス、フロストらと共演。ニューヨークのマンハッタン音楽院、イギリス、スペイン、ドイツ、コロンビア、ベネズエラなどでマスタークラス教授として招かれ、後進の指導にあたる。東京藝術大学音楽学部准教授。第49回JXTG音楽賞(現ENEOS音楽賞)奨励賞受賞。
本公演の入場料収益は、東京藝術大学社会連携センターによる産学連携事業ならびに若手芸術家の活動支援に充てさせていただきます。
藝大生とめぐる〈大丸有アートウォーク〉
私は街を飛ぶ|舟越圭(2022年/ブロンズ、塗装/日本)
Trans-Double Yana(Mirror)|名和晃平(2012年/アルミニウム/日本)
丸の内を含む〈大丸有(大手町・丸の内・有楽町)〉エリアでは、彫刻が並ぶ〈丸の内ストリートギャラリー〉だけでなく、アーティストの滞在スタジオや現代美術ギャラリーなど、最先端のアートのトレンドに触れられるスポットが続々生まれています。
〈大丸有アートウォーク〉では丸の内で活動する東京藝大の学生チームが、丸ビルを起点にエリア内のアートサイトを解説付きでご案内します。アーティストたちが表現する大丸有の”いま”を体感してください。
〈期 間〉
〈ルート〉
丸ビル、丸の内仲通りのストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビルのYAU STUDIO 他
〈集合場所〉
開始時間の10分前に、丸ビル1階マルキューブに直接お越しください。
解散場所はJR有楽町駅前です。
私は街を飛ぶ|舟越圭(2022年/ブロンズ、塗装/日本)
Trans-Double Yana(Mirror)|名和晃平(2012年/アルミニウム/日本)
ストリート・スタディーズ ①~⑤
アーティストとの交流から街にイノベーションをおこす〈有楽町アートアーバニズム(通称YAU)〉と連携し、有楽町ビルを拠点に5日間の連続ワークショップを開講します。
平日夜にゲストアーティストと大丸有を歩き、アートの視点から都市開発のあり方を見つめ、最終の10/22はその路上観察で得た気付きをもとに、大丸有を舞台とするアートプロジェクトの企画提案に挑戦するプログラムです。
〈会場〉
YAU STUDIO(有楽町ビル10F)
〈企画運営〉
YAU実行委員会、
東京藝大アーツプロジェクト実習 宮本ゼミ
プログラムの詳細とお申し込み方法についてはこちらのページをご覧ください。
〈実施日・講師(参加無料・要予約)〉※30分前開場
プログラムの詳細とお申し込み方法についてはこちらのページをご覧ください。
藝大アーツイン丸の内2022
オープニング・イベント
時間・会場:13:00~14:00|マルキューブ
登壇:三菱地所賞受賞者、吉田淳一(三菱地所株式会社 執行役社長)、日比野克彦(東京藝術大学長) 他
演奏:藤原道山(尺八演奏家/東京藝術大学音楽学部准教授) 他
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:15:00~16:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります。
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに14:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
東京藝大オープン・プログラム①
和楽器の夕べ〈大名小路から丸の内へ〉
会場・時間:19:00~21:00|丸ビルホール
講話:光井渉(東京藝術大学美術学部長・教授)、杉本和寛(東京藝術大学音楽学部長・教授)
演奏:藤原道山(尺八演奏家/東京藝術大学音楽学部准教授) 他
要チケット
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:15:00~16:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります。
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに14:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
ーアーティストと大丸有を歩いてみる5日間ー
〈ストリート・スタディーズ①〉木原共
講師:木原共(メディアアーティスト)
時間:19:00~21:30 ※18:30開場
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル 10F)
参加無料・要予約
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:15:00~16:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに14:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
ーアーティストと大丸有を歩いてみる5日間ー
〈ストリート・スタディーズ②〉
村田あやこ
講師:村田あやこ(路上園芸鑑賞家)
時間:19:00~21:30 ※18:30開場
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル 10F)
参加無料・要予約
東京藝大オープンプログラム・音楽ワークショップ ②
藝大の授業が丸の内にやってくる!
丸ビルで藝大生を指揮してみよう!
~ハンガリー舞曲・運命~
会場・時間:19:00~21:00|丸ビルホール
プロデューサー:佐野靖(東京藝術大学副学長・社会連携センター長・教授)、
企画者:須田陽(東京藝術大学音楽研究科指揮専攻)
参加=要チケット/見学・鑑賞のみ=無料・予約不要
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:15:00~16:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに14:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
ーアーティストと大丸有を歩いてみる5日間ー
〈ストリート・スタディーズ③〉
菊地良太+松本夏生
講師:菊地良太(アーティスト / フリークライマー)、松本夏生(アーティスト / スケーター)
時間:19:00~21:30 ※18:30開場
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル 10F)
参加無料・要予約
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:15:00~16:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに14:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
ーアーティストと大丸有を歩いてみる5日間ー
〈ストリート・スタディーズ④〉
石神夏希
講師:石神夏希(劇作家)
時間:19:00~21:30 ※18:30開場
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル 10F)
参加無料・要予約
三菱地所賞受賞者リサイタル vol.1
菊川穂乃佳
時間・会場:19:00~20:30(開場18:30、整理券配布18:00~)|丸ビルホール
入場無料・整理券
ーアーティストと大丸有を歩いてみる5日間ー
〈ストリート・スタディーズ⑤〉
アートプロジェクト企画会議
ファシリテーター:宮本武典(キュレーター/東京藝術大学美術学部准教授)、渡辺龍彦(編集者)他
時間:13:30~20:00 ※13:00開場
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル 10F)
参加無料・要予約
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:11:00~12:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります。
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに10:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
東京藝大オープンプログラム・音楽ワークショップ ③
世界一難しい楽器演奏チャレンジ
~オーボエ編/ガブリエルのオーボエ!?~
時間・会場:11:30~12:30|丸ビルホール
指導:吉井瑞穂(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部准教授)、
宮村和宏(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部非常勤講師)
参加=要チケット/見学・鑑賞のみ=無料・予約不要
音楽部門受賞者リサイタル
vol.2 萩原ももこ
時間・会場:13:30~15:00(開場13:00、整理券配布12:30~)|丸ビルホール
入場無料・整理券
東京藝大オープン・プログラム④
美術部門受賞者によるクロストーク
轟木麻左臣 × 時田早苗 × 齋藤弥主子
時間・会場:17:00~18:30|マルキューブ
*齋藤氏は海外留学中のため本学教員による解説となります。
参加無料・予約不要
音楽部門受賞者リサイタル vol.3
小玉友里花 松岡多恵
時間・会場:18:30~20:00(開場18:00、整理券配布17:30~)|丸ビルホール
入場無料・整理券
藝大生とめぐる
〈大丸有アートウォーク〉
時間:11:00~12:30 ※天候等により終了時間が前後する場合があります。
ルート:丸ビル、ストリートギャラリー、三菱一号館美術館、有楽町ビル 他
集合場所:マルキューブに10:50集合→JR有楽町駅前で解散
参加無料・予約不要
音楽部門受賞者リサイタル vol.4
小嶋早恵
時間・会場:13:00~14:30(開場12:30、整理券配布12:00~)|丸ビルホール
入場無料・整理券
東京藝大オープン・プログラム⑤
美術部門受賞者によるクロストーク
岡ともみ × 太田琢人 × higoAkari.
時間・会場:15:30~17:00|マルキューブ
参加無料・予約不要
音楽部門受賞者リサイタル vol.5
本山愛
時間・会場:17:30~19:00(開場17:00、整理券配布16:30~)|丸ビルホール
入場無料・整理券
東京都千代田区丸の内2丁目4-1
(丸ビルまでの交通案内はこちら )
展示会場
丸ビル1 階 マルキューブ
リサイタル会場
丸ビル7階 丸ビルホール
TEL 03-5218-5100
(丸の内コールセンター|受付時間 11 :00~21:00)
※但し日曜・祝日は20:00まで。(連休の場合は最終日のみ20:00まで)
藝大アーツイン丸の内 2022
主催:東京藝術大学、三菱地所株式会社
企画協力:有楽町アートアーバニズムプログラム実行委員会、スタインウェイ・ジャパン株式会社、株式会社ヤマハミュージックジャパン
運営サポート:2022年度 東京藝大アーツプロジェクト実習 丸の内