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第26回 靴磨きの達人に習う 靴のセルフケア第26回 靴磨きの達人に習う 靴のセルフケア

師走を迎え、大掃除をしようと計画されている方も多いかもしれません。
家の中の掃除も大切ですが、普段履いている靴もきれいにしませんか?
自宅でもできるケアの方法を、靴磨きと靴修理の専門店「Shoe Shine WORKS 大手町店」に教えてもらいました。

Interview

長く快適に履き続けてほしいという思いを込めて、靴磨きと靴修理を手がけるShoe Shine WORKS。大手町ビルに本店を構え、近隣のビジネスパーソンの支持を集めています。
今回は代表社員の菊池政寛さんに、自宅での靴のケアの仕方について教わりました。

靴のケアの必要性について教えてください。

愛着のある靴は長く履き続けたいですよね。最近は使い捨てではなく、いいものを大切に長く使う、という人が増えたこともあるかもしれませんが、靴のケアをきちんとされるお客様が増えています。正しいケアをすると革も育まれ、足に馴染むようになります。
靴は毎日のように履くもので、思った以上に汚れるものです。足の裏には汗腺が集中していて、1日にコップ1杯ぐらいの汗をかきます。また、気づかないうちにほこりなどの汚れもたまっていきます。履きっぱなしにせずに、定期的にお手入れしてあげましょう。

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代表社員の菊池政寛さん。

どんなふうにケアすればいいですか?

日々のケアですが、1日履いた靴はブラシで軽くほこりを落とし、木のシューキーパーを入れて汗を吸わせます。汗を抜かないと靴の寿命が縮まり、臭いの原因にもなります。連続して履かず、中2日は開けましょう。
月に1回か2ヶ月に1回、靴を磨きます。靴磨きにも色々なやり方がありますが、私たちはただ光らせるのではなく、長持ちさせるメンテナンスとして汚れ落としに重点を置いています。汚れを落としたら、栄養となるクリームを塗りますが、靴磨きはスキンケアと似ていて、汚れを落とすことが一番大事です。汚れを落とさずに、栄養となるクリームを塗っても浸透しないのと同じです。

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靴磨きに使う道具。

まず、靴磨きに使う道具を紹介します。
最初は揃えるのが大変かもしれませんが、一度揃えれば、長く使えます。
シューキーパー、ほこりを落とすための毛が細く柔らかいものと、クリームを浸透させるためのものの2種類のブラシ。汚れを落とすためのクリーナー、潤いと栄養を与える靴クリーム、ウエス(柔らかいコットン)です。
ブラシは店でも販売していますが、豚毛や馬毛のもので、入門編の価格の安いもの(800〜900円・税抜)から、上級編の職人がこだわって作ったもの(12,800円・税抜)まで幅があります。好みのものをお使いください。

はじめに、靴の履きジワを伸ばすためにプラスチックのシューキーパーを入れて、ブラシでほこりを落とします。靴と靴底を縫い合わせたコバと呼ばれる部分や縁周りにたまりやすいので念入りに、かき出すようにブラッシングします。ほこりを溜まったままにすると、ひび割れやカビの原因になります。

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ほこりをブラシで落とす。

次にクリーナーを使って、靴の汚れを落とします。人差し指と中指にウエスと呼ばれる、柔らかいコットンを巻き、そこにクリーナーを垂らします。革の表面全体に行き渡るように、やさしく塗ります。化粧落としのようなイメージです。着古したTシャツや肌着を切って代用してもいいです。靴全体に染み込ませ、ほこりや泥汚れ、これまで塗られた古いクリームなども落とします。保湿、保革効果も高いので、ここまででも随分ときれいになります。

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    指に巻いた布にクリーナーを垂らす。
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    クリーナーをやさしく塗り込む。

次にクリームを専用の小さいブラシでとり、米粒を散らすようにつけて、伸ばします。クリームは多ければいいというものではなく、適度な量が必要です。また、布だとクリームの水分を取りすぎてしまうので、ブラシでつけるのがベストです。
革の奥まで浸透させるようにクリーム用のブラシを大きく動かし、少し力を入れてブラッシングします。
一本で汚れも取り、つやも出す靴クリームがありますが、あまり使わない方がいいですね。アクリル樹脂を塗って、光って見えるだけで、革が硬くなり、使い続けるとひび割れを起こすこともあります。

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    油と蝋をブレンドして作られた靴クリーム。専用のブラシを使うとよい。
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    少量を全体にのせる。
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    クリームを浸透させるようにブラッシングする。

次に乾拭きをします。ウエスのきれいな面を使い革の表面に残ったクリームをやさしく拭き取ります。表面にベタつきが残らず、さらっとした感覚になるようにします。ウエスは洗って繰り返し使えます。
仕上げにブラシでつやを出して出来上がり。革本来のつやが出て内側から光ります。

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    残ったクリームを拭き取る。
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    右側の靴は革が潤って自然なつやが出ている。

靴のメンテナンスは日々の忙しさに追われて、なかなか手をつけられないことかもしれませんが、足元がきれいな状態だと気分もよくなります。
自分でやるのは難しい、という状態になった靴などは私たちプロの手に任せるのもおすすめです。店内では靴を磨く間、椅子に座ってゆっくりお待ちいただけます。女性も入りやすい雰囲気づくりを心がけているので、気軽に使っていただけます。

Shoe Shine WORKS大手町店
Shoe Shine WORKS大手町店

東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル 1F
tel:03-6212-0121
10:00〜19:00
土日祝休
https://www.marunouchi.com/tenants/6168/index.html

投稿日:2019/11/29(金)

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