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谷中 佑輔  Yusuke Taninaka  グランプリ

©Rui Mizuki
京都市立芸術大学大学院 美術研究科彫刻専攻彫刻
1988年大阪生まれ
2012年中国中央美術学院実験芸術科 交換留学, 北京
2014年「Galatea」 個展、Gallery@KCUA, 京都
京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
  • 山の振動 2014 2300×3500×900mm 写真、木、発泡スチロール、ラッカー、他
  • 協力:HAPS

作家コメント

多くの場合、視角は触覚に先立つが、その時の感覚は触覚に依存する。
逆説的に現場や体験が求められている現代において、彫刻の価値を考えています。

審査員コメント

2つの評価がある。1つは身体(肉体)を軸にして、見えるものを触覚的に広げる独自のシステムを生み出そうとしている点。2つめには、逆に現代美術のシステム的思考をやぶってストレートに新しい彫刻を生み出そうとしていることだ。(後藤 繁雄)

谷中の作品には、肉体的、触覚的な世界の認知と、視覚による抽象的な世界の認知という異なる認識が反目しあいながら絶妙なバランスで関係しあっている。この新しい感覚の領域を見つけ出す才能の登場を感じて喜ぶと同時に、彫刻の醍醐味のようなものを感じることができた。彼の今後の活躍に期待したい。(今村 有策)

触覚と視覚という明確なコンセプトとインスタレーションの完成度による説得感。(小山 登美夫)

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