朝倉麻里亜(Pf.水野彰子)&渡邉みゆ作/ひつじの夢
入場無料
GEIDAI ARTS in Marunouchi 2023
10/16(mon)-10/22(sun) 11:00-20:00
※画像/上:三菱地所賞受賞 朝倉 麻里亜(Pf.水野 彰子) 於|MUSICASA , 2021年12月21日 ※画像/下:三菱地所賞受賞 渡邉 みゆ作/ひつじの夢

東京藝術大学 三菱地所賞受賞記念展示・リサイタル 小坂 初穂 [油画] 黒瀧 舞衣 [彫刻] 渡邉 みゆ [工芸] FENG SHENG SHIN [デザイン]
LI MUYUN [先端芸術表現] HARMANDAR ÇAĞIL [映像研究科]
橘和 美優 [ヴァイオリン] 放生 幹也 [サクソフォーン] 横山 和美 [ソプラノ] 朝倉 麻里亜 [メゾソプラノ] 永井 希望 [ピアノ] 石川 健人 [作曲]

開催概要

藝大アーツ イン 丸の内とは

国立大学法人東京藝術大学と三菱地所株式会社は、2007年より〈藝大アーツイン丸の内〉をスタート。2008年より将来の飛躍が期待される若手芸術家に〈三菱地所賞〉を授与しています。本イベントは、丸の内の象徴である〈丸ビル〉を会場に、その年の受賞者を紹介・顕彰するプログラム。17回目の本年も、東京藝術大学で研鑽を積んだ12名の俊英による受賞記念コンサートと展示会を開催いたします。江戸城の大名屋敷から近代日本の幕開けを支えた国際ビジネス街へ。そして芸術文化と摩天楼が融合する東京の新たなランドマークへ。発展し続ける東京・丸の内を舞台に響き合う若き芸術家たちの共演をお楽しみください。

主催者メッセージ

中島 篤(三菱地所株式会社 執行役社長)

三菱地所は、まちづくりを通じて社会に貢献することを会社の基本使命に据え、全社員が一丸となってまちづくりに取り組んでいます。
昨年12月に東京藝大と「包括連携協定」を締結し、アートが持つ力を介して個々のクリエイティビティを高め、新しい産業の創出を促進し、国内外の社会課題の解決に寄与するという理念を共有して、産学連携の取り組みを強化しています。
「藝大アーツイン丸の内」を通じて、若手アーティストが放つ力とエリアの就業者とのコラボレーションにより、丸の内の多様性を深め、新たな価値を創出し、一層魅力あるまちづくりを目指して参ります。

中島 篤(三菱地所株式会社 執行役社長)

日比野 克彦(東京藝術大学長)photo:新津保建秀

様々な社会的課題が存在する現代において、これからアートの役割が益々重要になると考えています。アートは個々の違いをそれぞれの特性として認識し、その差異がひとりひとりの心を動かすことができるものです。
藝大アーツイン丸の内では、本学と三菱地所とのコラボレーションにより、日本の中心地であるオフィス街で、アートであふれるまちづくりをおこないます。
昨年、本学は、三菱地所と包括連携協定を締結しました。三菱地所との協働をより一層強め、一人ひとりの「こころの豊かさ」を求め、更なる日本の文化・芸術の発展に貢献していくことを目指していきます。

日比野 克彦(東京藝術大学長)

三菱地所賞授賞セレモニー

会場:丸ビル1F マルキューブ 日時:10/18(水) 13:30~14:30

登壇者:
三菱地所賞受賞者/中島 篤(三菱地所株式会社 執行役社長)/ 日比野 克彦(東京藝術大学長)他

セレモニー演奏:
オーボエ・オーボエダモーレ・コールアングレ/小畑 善昭(東京藝術大学名誉教授)吉井 瑞穂(東京藝術大学准教授)宮村 和宏(東京藝術大学非常勤講師)酒井 弦太郎(東京藝術大学修士1年)川本 伶美(東京藝術大学学部4年) 上原 史織 (東京藝術大学別科2年)
ファゴット/河野 星(東京藝術大学学部4年)

演奏曲目:
G.F.ヘンデル /《王宮の花火の音楽》序曲
[George Frideric Handel / Music for the Royal Fireworks, HWV 351 I. Overture]

三菱地所賞 美術部門
受賞記念展示

入場無料
  • 展示会場:丸ビル1Fマルキューブ
  • 展示期間:10/16(月)~10/22(日) 11:00~20:00
Gienah 小坂 初穂

小坂 初穂 [油画] Hatsuho KOSAKA [Oil Painting]

Gienah

Gienah

作品メッセージ:

Gienahは撮影時にずっと見えていた星で、カラス座の中で一番輝いている星の名前です。
映像は地平線を前に、浜でガラスを熱し、ガラス玉を作っては落としてを夜が明けるまで繰り返しています。手から離れたガラス玉は、赤く熱を持ち、それも段々冷えて透明になって風景に溶け込みます。時に割れ、人によっては生き物、風景、星…様々な姿に変容します。そんなガラスの夢うつつの時間を朝までじっくり堪能して頂けたらと思います。

小坂 初穂

プロフィール:

1997年8月 誕生
2018年4月 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学
2023年3月 学部卒業
2023年4 月東京藝術大学大学院絵画科油画専攻第五研究室入学 現在在籍中

現在、川や海などの砂を溶かしてガラスを作り、人や自然の生き死や営みによって刻まれた記憶や痕跡をテーマに制作している。10月中旬から11月にかけて長野県東御市で行われている「天空の芸術祭」にて新作を展示している。

生命の門 黒瀧 舞衣

黒瀧 舞衣 [彫刻] Mai KUROTAKI [Sculpture]

生命の門

生命の門

作品メッセージ:

一本の木を縦に分断し対となるように並べた門である。表門 は、対となる人間とその胎児が木の中に現れており、胎児は成長の過程をたどり生まれるところである。裏門では 原始の植物の世界から人間が誕生するところを示している。

黒瀧 舞衣

プロフィール:

「木を彫り、積み重ねる」という行為の連続性から生まれる物語をテーマとして、人や架空の生き物を制作。木を彫ることを弔いと再生の行為のように考え、アニミズムをはらんだモニュメンタルな造形は、原始の世界から現代まで続く人の姿を表している。北海道の木彫り文化や民芸品の研究を通して、木彫の新たな表現を探している。

ひつじの夢 渡邉 みゆ

渡邉 みゆ [工芸] Miyu WATANABE [Crafts]

ひつじの夢

ひつじの夢

作品メッセージ:

陶芸で制作した人形を使って、クレイアニメーションのような陶器アニメーションを制作しました。普段から趣味で映像を編集する中で、「制御すること」を基本とする映像と「制御できないこと」を敢えて楽しむ陶芸を組み合わせて制作してみたいと思いました。コマ撮りのリアルをテーマとして粘土を焼成することによって、一コマ一コマを可視化できるようにしました。また、小さな子からお年寄りまで楽しく見れるような間口の広い作品を目指して制作しました。

渡邉 みゆ

プロフィール:

1999年 静岡県富士市生まれ
2023年 東京藝術大学美術学部工芸科卒業
現在、同大学美術研究科工芸専攻修士1年在学中
陶土や磁土を使って作品を制作しています。

自画像─体内の私と私と私と私たち FENG SHENG SHIN

FENG SHENG SHIN [デザイン] フウ セイシン[Design]

自画像─体内の私と私と私と私たち

自画像─体内の私と私と私と私たち

作品メッセージ:

私は流動的で捉えにくい存在ですが、部屋の様子から性格が垣間見えるように、身体という建築物の内部を覗くことで、私の姿が見えてくるのではないかと考えています。膠原病の経験とアニミズム文化の影響で、私は一つの集合体として、中には様々な自己意識を持つ存在が身体内で共存していることを感じています。この作品では、体内の各地域の風景や住人を描いた、暖簾のような絵を通じて、私の姿が徐々に明らかになっていく自画像として表現しています。

FENG SHENG SHIN

プロフィール:

台湾台中生まれ
2023年に東京藝術大学美術研究科デザイン専攻を修了
現在、同大学美術研究科デザイン専攻博士課程1年在学中
世界と私の間に重なっている身体についての作品を制作しています。

まもなくポイント・ネモに墜落する私たち LI MUYUN

LI MUYUN [先端芸術表現] リー ムユン [Intermedia-Art]

まもなくポイント・ネモに墜落する私たち

まもなくポイント・ネモに墜落する私たち

作品メッセージ:

本作は、マルチチャンネル、マルチメディアで構成されるステレオドラマ・インスタレーション。物語は実在の人物、旧ソ連宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフの実話に基づき、ラジオ番組の形式で展開される。セルゲイは、1991年に宇宙滞在中ソ連の崩壊を経験し、10年後には仕事場だったミール宇宙ステーションの廃棄を経験した。本作では、作家は自身の体験に基づき、セルゲイの語りを借りて「居場所を失う」アウトサイダーたちの気持ちを代弁する。

LI MUYUN

プロフィール:

2000年中国上海生まれ。2018年に来日。東京藝術大学先端芸術表現科修士1年在籍。映像やラジオドラマなどのタイムベースド・メディアを用いて独自のナラティブを表現する。自らの外国人留学生としての経験に基づいて、人の内面にある卑屈さや疎外感、孤独を描き、それらを他者と共有できるような作品作りを試みる。

Vision HARMANDAR ÇAĞIL

HARMANDAR ÇAĞIL [映像研究科] ハルマンダル チャール [Graduate School of Film and New Media]

Vision

Vision

作品メッセージ:

見るという不思議な行為が私たちの世界を形作っているのかということを考えて制作した。
私たちの目が認識する視覚的な現実は、私たちの身体や存在を覆う一枚の布のようなものなのではないか。この布によって私たちは、互いの視点を理解することを妨げ、自分自身の視点に囚われているのかもしれない。しかし、目という器官を通して、お互いを見つめることで繋がり、目から目へと新しい視野が広がっていく。

HARMANDAR ÇAĞIL

プロフィール:

トルコのイスタンブールで生まれ育つ。2016年、米国ボストンのタフツ大学SMFA学部卒業。2023年、東京藝術大学大学院映像研究科修了。現在は横浜を拠点に活動している。

三菱地所賞 音楽部門
受賞記念リサイタル

入場無料
  • リサイタル会場:丸ビル7F 丸ビルホール
  • 公演期間:10/20(金)~10/22(日)
  • 整理券配布:各公演1時間前から丸ビル7F丸ビルホールにて配布
  • ※全公演整理券が必要となります。 ※整理券は、無くなり次第ご案内終了となります。
  • ※就学前のお子様の同伴・入場はできませんのでご了承ください。
橘和 美優 ©Ayane Shindo

橘和 美優 [ヴァイオリン] Miyu KITSUWA [Violin]

橘和 美優 ©Ayane Shindo

公演日時10/20(金) 19:00~20:30 (整理券配布18:00)

演奏曲目:

1.E.イザイ〈無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番「バラード」〉
2.J.S.バッハ〈無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番よりフーガ〉
3.N.パガニーニ〈24のカプリスより第1番〉
4.H. ヴィエニャフスキ〈グノーの「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲〉
5.N.パガニーニ〈24のカプリスより第24番〉
6.F.プーランク〈ヴァイオリンソナタ〉
出演= 橘和美優(ヴァイオリン)
伴奏= 五条玲緒(ピアノ)

コメント:

この度は三菱地所賞という名誉ある賞を受賞させていただき、誠にありがとうございます。
今回のプログラムは、バッハ、パガニーニ、イザイ、という様々な時代の無伴奏曲を中心に、ヴィエニャフスキのグノーのファウストの主題による華麗なる幻想曲、そしてプーランクのヴァイオリンソナタを演奏させていただきます。同じ無伴奏曲でも、時代や作曲家によって全く違う魅力があります。そんなそれぞれの魅力を皆様に味わっていただけたらと思います。
私にとってバイオリンを弾くと言う事は、息を吸うように当たり前の事で、自然に溢れてしまう物です。作曲家と真摯に向き合い音楽を探究して行く事は当然の事ですが、それだけでなく、私の心の結晶としての音が人の心を動かせる様に人格を磨いて行きたいと思っております。
まだまだ未熟でございますが、これからも精進して参ります。

プロフィール:

3歳よりバイオリンを始める。
第66回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第3位。
第68回全日本学生音楽コンクール中学生の部東京大会奨励賞。第2回ツィゴイネルワイゼンバイオリンコンクール優勝。
中国珠海で行われた、第2回若い音楽家の為のモーツァルト国際音楽コンクールカテゴリーBにおいて第2位。
第34回かながわ音楽コンクール高校生の部第1位、併せて準大賞神奈川新聞社社長賞受賞。
第89回日本音楽コンクール入選。
第19回東京音楽コンクール第2位、聴衆賞。
第8回仙台国際音楽コンクール第5位。
第9回 宗次エンジェルヴァイオリンコンクール 第1位併せて中部フィルハーモニー交響楽団賞、聴衆賞
第15回ミュージック・アカデミーinみやざき2022にて優秀賞受賞。
2021年度青山音楽財団奨学生。
2021年度、2022年度ロームミュージックファンデーション奨学生。
2015年、2016年、金の卵見つけました、オーディションで連続コンツェルト賞を受賞。 2019年第3回若い音楽家の為のモーツァルト国際コンクールのオープニングコンサートでソリストとして、招聘される。
ヴァイオリンを宮下要、窪田茂夫、窪田壽子、ジェラールプーレ、海野義夫、小栗まち絵、大谷康子各氏に師事。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学を首席で卒業。卒業時に、アカンサス音楽賞を受賞。
現在、東京音楽大学大学院1年に、特別特待奨学生として在学中。
使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたA.Stradivari“ex.Rainville” 1697年製

放生 幹也

放生 幹也 [サクソフォーン] Mikiya HOJO [Saxophone]

放生 幹也

公演日時10/21(土) 13:30~15:00 (整理券配布12:30)

演奏曲目:

1.C.ドビュッシー〈ラプソディ〉
2.V. ダヴィッド〈Éclats d’échos〉
3.P. クレストン〈ソナタ Op.19〉
4.P. サンカン〈ラメントとロンド〉
5.J. ブラームス〈クラリネットソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2〉
出演= 放生幹也(サクソフォーン)
伴奏= 羽石道代(ピアノ)

コメント:

この度は名誉ある賞を授与していただき、このような機会をいただけたこと、大変光栄に思っております。
今回のリサイタルは僕自身、初めてのリサイタルです。伝統的なサクソフォンオリジナルのレパートリーをはじめ、世界のトップで活躍するサクソフォニストが作曲した超絶技巧の現代曲、編曲物と、サクソフォンの魅力を最大限に楽しめるプログラムとなっております。フランス物、アメリカ物、ドイツ物とそれぞれの国や作曲者ごとのスタイルの違い、そして、伝統的な曲と最新の曲の作曲者によるサクソフォンの考え方や扱い方の違いを感じ取っていただければと思います。応援してくださる皆様への感謝の気持ちと共に、精一杯演奏させていただきます。

プロフィール:

2000年神奈川県海老名市で生まれる。
9歳よりサクソフォンを始め、神奈川県立弥栄高等学校 芸術科音楽専攻を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。
卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、三菱地所賞を受賞。
現在、同大学院音楽研究科 修士1年次に在籍。
これまでに河西麻希、田村真寛、須川展也、本堂誠、大石将紀、彦坂眞一郎、松井宏幸の各氏に師事。
第1回Kサクソフォーンコンクール中学生部門第1位、同第4回高校生部門第1位及び総合第2位、
同第7回大学・一般 会場審査部門第1位
第18回、第20回日本ジュニア管打楽器コンクール金賞
第20回ジュニアサクソフォーンコンクール第1位などその他優勝、入賞歴多数
東京藝術大学モーニング・コンサートにて藝大フィルハーモニア管弦楽団と吉松隆:サイバーバード協奏曲を共演。
2018年 海老名文化大賞を受賞。

横山 和美 ©YOSHINOBU FUKAYA/aura.Y2

横山 和美 [ソプラノ] Kazumi YOKOYAMA [Soprano]

横山 和美 ©YOSHINOBU FUKAYA/aura.Y2

公演日時10/21(土)18:30~20:00 (整理券配布17:30)

演奏曲目:

1. R.シュトラウス〈オペラ「ナクソス島のアリアドネ」より“偉大なる女王様”〉
2. G.ヴェルディ〈オペラ「椿姫」より“さようなら過ぎ去った日々”〉
3. A.プレヴィン〈オペラ「欲望という名の電車」より“私は魔法が欲しいの!”〉
出演= 横山和美(ソプラノ)
伴奏= 天日悠記子(ピアノ)

コメント:

この度は名誉ある三菱地所賞を授与していただき、誠にありがとうございます。
偉大な先輩方が受賞された賞を受賞することができ、大変光栄に思います。私は大学院後期博士課程において、「オペラにおける音楽が担う演劇的役割」を課題としております。
過去二度の博士リサイタルにおいて私は演劇性の高い二つのオペラ、「ナクソス島のアリアドネ」と「椿姫」を演奏しております。今回はその中からアリアを一つずつ、そしてこれから課題として取り組む現代オペラ「欲望という名の電車」から1曲を演奏させていただきたいと思います。
3人の女性を演じますが、それぞれ性格も歌っている事も全く異なる女性です。
恋を面白おかしく笑い飛ばし、または思い悩み、はたまた恋に対する現実を捨て魔法を求める、3人の女性の演じ分けをお楽しみいただけましたら幸いです。

プロフィール:

第86回日本音楽コンクール声楽部門第2位及び岩谷賞(聴衆賞)受賞。
令和2年度文化庁新進芸術家海外派遣制度研修員としてオーストリア、ウィーンへ留学。
第40回ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ国際声楽コンクールにてウィーン予選を突破、世界本選に選出。
オーストリア、Wien Theater Akzentにて『真夏の夜の夢』ティターニア役、Wiener Konzerthaus, Graz Musikverein にて『後宮からの逃走』コンスタンツェ役を演じ、それぞれ成功を収める。
東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程オペラ専攻在籍。

朝倉 麻里亜

朝倉 麻里亜 [メゾソプラノ] Maria ASAKURA [Mezzo-soprano]

朝倉 麻里亜

公演日時10/21(土)18:30~20:00 (整理券配布17:30)

演奏曲目:

P.I.チャイコフスキー
《6つのロマンス》作品27, 38, 57 、《7つのロマンス》作品47、《12のロマンス》作品60 より抜粋
1.〈おお、きみがほんの束の間でも… 作品38-4〉
2.〈教えて、木陰で何を歌うのか… 作品57-1〉
3.〈昨日の夜 作品60-1〉
4.〈森よ、あなたを祝福する 作品47-5〉
5.〈死 作品 57-5〉
6.〈狂おしい夜 作品60-6〉
7.〈眠りの前に 作品 27-1〉
8.〈おだやかな星たちは光る 作品 60-12〉
出演= 朝倉麻里亜(メゾソプラノ)
伴奏= 大貫瑞季(ピアノ)

コメント:

この度は、名誉ある賞を授与していただき、誠にありがとうございます。大変光栄に思いますと同時に、身の引き締まる思いです。日頃ご指導くださっている先生方、支えてくださっている多くの皆様に心より感謝申し上げます。
大学院入学後、チャイコフスキーの歌曲作品を中心に演奏研究を進めてまいりました。
チャイコフスキーは、管弦楽、オペラ、バレエ音楽などの傑作が多く知られておりますが、歌曲作品も大変美しい曲ばかりです。今回演奏させていただくプログラムは、中期から後期にかけて創作された曲目を中心にお届けいたします。チャイコフスキーの壮大な世界観と、美しいロシア語の響きをお楽しみ頂けましたら幸いです。

プロフィール:

声楽家。1988年東京都生まれ。
東京都立芸術高等学校卒業。東京音楽大学ピアノ専攻卒業。
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時、同声会賞受賞。同大学院修士課程修了。
現在、同大学院博士課程に在籍中。
長野羊奈子賞、毛利準賞受賞。藝大定期第389回藝大フィルハーモニア管弦楽団 合唱定期演奏会《小荘厳ミサ曲》、第38、39回台東第九公演 下町で第九、三越の第九、2019年荒川第九、第69回藝大メサイアにてソリストを務める。永井和子氏、中島郁子氏に師事。

永井 希望

永井 希望 [ピアノ] Kibou NAGAI [Piano]

永井 希望

公演日時10/22(日)13:30~15:00 (整理券配布12:30)

演奏曲目:

1.J.S.バッハ〈平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 前奏曲とフーガ BWV 846 ハ長調〉
2.S.ラフマニノフ〈ピアノ・ソナタ 第2番 1931年版 変ロ短調 Op.36〉
3.L.v.ベートーヴェン〈ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111〉
出演= 永井希望(ピアノ)

コメント:

長と短、静と動、生と死、内と外、右と左、赤と青。産み出される二項対立、二項対立から零れ落ちる有象無象。名付けられるという暴力、名付けられないという暴力。名乗ることを許されなかった星々へ、名乗らざるを得なかった星々へ、いや、過去、現在、未来の、存在した、存在する、存在させられるすべての星々へ、静かに捧ぐ讃美歌を。

プロフィール:

2000年9月生まれ。
5歳からピアノを学び始め、これまでピアノを小田裕之、佐々木恵子、金子勝子、鈴木弘尚を始めとする各氏に、ソルフェージュを佐々木邦雄氏に師事。現在、ピアノを有森博氏に師事。
東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程器楽専攻ピアノ研究分野1年次在籍中。

石川 健人

石川 健人 [作曲] Kento ISHIKAWA [Composition]

石川 健人

公演日時10/22(日)18:30~20:00 (整理券配布17:30)

演奏曲目:

1. 〈Armonioso〉
 Fl. 棚木彩水, Pf. 古川佳奈
2. 〈丸の内ルミネセンス〉
 笙. 名和鞠花, Pf. 古川佳奈
3. 〈模倣の欲望〉
 Cl. 林みのり, Sax. 放生幹也
4. 〈Beyond the Melting Pot Ⅰ〉
 Fl. 棚木彩水, Cl. 林みのり, Sax. 放生幹也, Trb. 手島敬人, 笙. 名和鞠花, Perc. 成田花南, Pf. 古川佳奈, Vn. 岸川りほ, Cb. 水野斗希

出演= 石川健人(作曲)、手島敬人 (トロンボーン)、水野斗希 (コントラバス)、名和鞠花 (笙)、成田花南 (パーカッション)、棚木彩水 (フルート)、古川佳奈 (ピアノ)、林みのり (クラリネット)、放生幹也 (サクソフォーン)、岸川りほ (ヴァイオリン)

コメント:

この度はこのような名誉な賞をいただき大変光栄に存じます。これまでお世話になった先生方、友人、家族、すべての方に心より感謝申し上げます。 今回のリサイタルは藝大の先生方からのご推薦ということもあり、私の藝大生活の7年間をみわたすようなプログラム構成といたしました。学部1年時の提出作品として書いたフルートとピアノのための「Armonioso」、修士2年次に学内で演奏されたアンサンブルのための「Beyond the Melting Pot Ⅰ」に今回のリサイタルために書き下ろした2曲を挟み込み、これまでの成長を見守ってくださった方々への感謝と、初心を忘れず創作に励む所信表明としてこのプログラムを皆様にお届けいたします。

プロフィール:

1997年東京都生まれ。
幅広い興味・分野から参照したアイディアを音楽へと置き換え、複層的なテクスチャをつくりあげてゆく創作スタイルで、
近作にオーケストラを”人種のるつぼ”に見立てた《Beyond the melting Pot II》(2022),
日本的寄せ集めの作法から生まれた古典落語の世界とブリコラージュのコンセプトを投影した室内オーケストラ作品《ブリコラ-じゅげむ》(2023)などがある。
直近では美術作品とのコラボレーションや自作個展の開催など創作の幅をひろげている。
第23回 21世紀の吹奏楽“響宴”に選出
第91回日本音楽コンクール作曲部門第1位、明治安田賞、三善賞、三菱地所賞ほか多数受賞。 オーケストラ作品が板倉康明 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団により演奏、NHK-FMにて放送初演される。21世紀音楽の会会員。
これまでに作曲を村田昌己、糀場富美子、森垣桂一、安良岡章夫、望月京、指揮を船橋洋介の各氏に師事。
東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業後、現在同大学院音楽研究科作曲専攻に在籍。共栄学園高等学校音楽科非常勤講師。クマ財団クリエイター奨学生第7期生。

アクセス

丸ビル

丸ビル
東京都千代田区丸の内2丁目4-1 (丸ビルまでの交通案内はこちら)
展示会場:丸ビル1F マルキューブ
リサイタル会場:丸ビル7F 丸ビルホール

TEL:03-5218-5100(丸の内コールセンター|受付時間 11 :00~21:00)
※但し日曜・祝日は20:00まで。(連休の場合は最終日のみ20:00まで)