丸の内エリアの情報はこちら Marunouchi.com Facebook Twitter

アワード/Awards

審査について/Selection

全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院18校の卒業終了制作展を訪問し、11,000点以上の中から発掘したノミネート作品112点より、さらに厳選した25作品の卒業制作を展示。最終日の9月24日(月・祝)に、審査員による最終審査を実施し、グランプリや審査員賞など全10賞を決定します。

Will feature 20 brilliant pieces selected from among the graduation projects of students at 18 major art universities and graduate schools around Japan. More than 11,000 artworks were showcased in the graduation projects around Japn, and 112 of them were nominated, and 25 of the art pieces were specialy chosen to be exhibited in a.a.t.m. Of the 20 nominated pieces, 10 outstanding pieces will be chosen to receive the Grand Prize, Judge’s Prize and nine other awards on the final day of the exhibition (Monday, September 24th).

グランプリ/Grand Prize

檜皮 一彦 Kazuhiko Hiwa
京都造形芸術大学
Kyoto University of Art and Design

審査員コメント
審査会においては、持田敦子さんと票が割れ熱い議論となった。
檜皮作品は、障がい者/健常者の域を超えた作品・展示の思考・高度な質が高く評価された。また卒業制作展における黒の世界を反転させ、白の世界に挑戦したこともよかった。
(京都造形芸術大学 教授/後藤繁雄)

a.a.t.m.2018三菱地所賞/
a.a.t.m.2018 Mitsubishi Estate Co.,Ltd. Prize

松元 悠 Haruka Matsumoto
京都市立芸術大学大学院
Graduate School of Kyoto City University of Arts

審査員コメント
作品を通して鑑賞者は先の戦争が未だ終わっていないことを知る。それは忘れてはならないが、いま強調したいのはそこではない。
多くの作家が既知の手の内で勝負しようとするのに対し、この作家は未知の事象に接してそれを作品化しようとする。その展開の可能性と勇気を評価したいと思った。
(三菱一号館美術館 学芸員/野口玲一)

今村有策賞

持田 敦子 Atsuko Mochida
東京藝術大学
Tokyo University of the Arts

審査員コメント
異物を介入させ、あえてその空間を分断させる持田の作品は、その空間が持つ意味や存在をひっくり返し、新たな関係を生み出す。
対立や拮抗を生み出す介入を作り出すには膨大なエネルギーが必要だ。持田がこのような作品に挑み続けることに心から賞賛を送りたい。そして次なる挑戦に期待している。
(東京藝術大学大学院美術研究科 教授/今村 有策)

木村絵理子賞

副島 しのぶ Shinobu Soejima
東京藝術大学
Tokyo University of the Arts

審査員コメント
リサーチをベースに作品を制作するアーティストは、昨今世界的にも数多いが、そのアウトプットとしてフィクショナルなアニメーションへと昇華する飛躍力に魅力を感じた。ただし、会場の制約があるとはいえ、展示の方にはさらなる工夫を期待したい。
(横浜美術館 主任学芸員/木村 絵理子)

後藤繁雄賞

岡田 佑里奈 Yurina Okada
京都造形芸術大学
Kyoto University of Art and Design

審査員コメント
表現の強度はいかにして得られるか。私は絵画の自律的、内在的な生成も評価するが、同時にメディア芸術が持つ外在的な強度な探査してきた。岡田佑里奈の作品は私的・内的な動機を強度ある「外」に生成することを見事にやってのけた。ワイルドに見え、巧みな写真的演出・思考の生成だ。「私的」から、どのように飛躍するか。楽しみだ。
(京都造形芸術大学 教授/後藤 繁雄)

小山登美夫賞

顧 剣亨 Kenryou Gu
京都造形芸術大学
Kyoto University of Art and Design

審査員コメント
現代における情報の多さと、その中で人間が主観的に読み取り再構成していくという自分たちが作り上げていくイメージ。アーティストはその「プライベートユートピア」の画像を独自のデジタルと手作業で作り上げていく。新しい方法であることは確かだが、その方法で作られた作品が美しく見えること。これもまた重要であり、興味深い。
(小山登美夫ギャラリー代表/小山 登美夫)

高橋明也賞

佐々木 成美 Narumi Sasaki
東京藝術大学大学院
Tokyo University of the Arts Graduate School

審査員コメント
色彩と物質の触知感、可愛さと精神性といった、一見対極をなす要素の融合。天性の造形センスを感じさせる平面のコンビネーションの妙は、作家の今後の発展を大いに期待させる。激しいと同時に優しい色彩はとりわけ美しい。
(三菱一号館美術館館長/高橋 明也)

建畠晢賞

池上 怜子 Ryoko Ikegami
武蔵野美術大学大学院
Musashino Art University Graduate School

審査員コメント
ワンピースの服を細かく切断してから再び縫い合わせるという単純な手仕事による作品だが、一見地味な方法から何ともチャーミングなイメージが生じているところが興味深い。作者の率直にして繊細でもある感受性のありようを評価したい。
(多摩美術大学学長/建畠 晢)

フランス大使館賞/
French Embassy Prize

小瀬 真由子 Mayuko Ose
多摩美術大学
Tama Art University

審査員コメント
小瀬 真由子氏の作品は、戦後の日本の写真家や、60〜70年代の劇画のコラージュ、そして横尾忠則をはじめとする偉大なる画家たちからの影響を強く受けることによって際立っている。これらの影響から得た技術を駆使し、それらを美化するのではなく、現代のパースペクティブに置き換える。
(在日フランス大使館 文化担当官/サンソン・シルヴァン)

丸の内賞(オーディエンス賞)/
Marunouchi Prize (Audience Prize)

川田 龍 Ryo Kawada
東京藝術大学大学院
Tokyo University of the Arts Graduate School