丸の内エリアの情報はこちら Marunouchi.com Facebook Twitter Youtube

グランプリ /Grand Prize

岡﨑 龍之祐Ryunosuke Okazaki

東京藝術大学大学院

Tokyo University of the Arts Graduate School

審査員コメント
出品作品の中でひときわ異彩を放っていた本作には、歴史的な造形に触発されつつも、特定の地域や文化に括られ難い立体的な造形物としての面白さと、ウェアラブルな衣装・装置としての機能を兼ね備えていることにより、観る者の想像力を掻き立てる魅力があった。身体的な感触を伝えることが困難なこの時代に、しなやかで触覚的、かつ反重力的な感覚を呼び起こしてくれる作品だった。

(横浜美術館 主任学芸員 / 木村 絵理子)

JOMONJOMON

オーディエンス賞/Audience Prize

「アートアワードトーキョー丸の内」(AATM)では、広く一般の方にも参加いただき、オーディエンス賞を選出しています。

ジョン チャファJeong Chahwa

武蔵野美術大学

Musashino Art University

つながり 

AATM2021三菱地所賞 /AATM2020 Mitsubishi Estate Co.,Ltd. Prize

三菱一号館美術館で作品展示をすることができます。 The winner of this prize will be given an opportunity to present his/her works
in the vibrant Mitsubishi Ichigokan Museum, Tokyo.

内田 早紀Saki Uchida

東京藝術大学

Tokyo University of the Arts

審査員コメント
サーカスの登場人物のような、楽しくも非日常的なキャラクターが共存する世界が生み出されている。ペラペラした素材感とそこに付された透き通る色の兼ね合いも魅力的だ。しかし作品は一筋縄にはいかない。見た目のカワイさの底には得体の知れぬコワさが潜んでいるところも見逃せないだろう。

(三菱一号館美術館 学芸員 / 野口 玲一)

さんぽぽ

審査員 今村有策賞/Judge’s Prize

田口 薫Kaoru Taguchi

東京藝術大学大学院

Tokyo University of the Arts Graduate School

審査員コメント
受賞作は隠れキリシタンが持っていた宗教画やアジアにおいて布教に用いられた版画の図像が引用されて描かれ、ある部分は版画の版木のように削られて描かれている。キリスト者である作家は、この作品で聖画を通して自己の宗教的経験と歴史のなかに存在した宗教者たちの思いと時間、過去と現在が接続した親密な世界と問いを描き出している。このようなテーマに誠実に取り組む作品を評価し、ぜひ応援したいと思う。

(東京藝術大学大学院美術研究科 教授 / 今村 有策)

東亜の聖母

審査員 木村絵理子賞/Judge’s Prize

加藤 康司Koji Kato

東京藝術大学大学院

Tokyo University of the Arts Graduate School

審査員コメント
過去さまざまな時代に実在した人物についてリサーチを重ね、そこから浮かび上がる人物像を素朴なCGで再構成した映像には、歴史というものものまた、CGと同様に誰かの手によって描きなおされたものであるという事実を再確認することを促している。2画面の映像を縁取るように配置されたカンヴァス上の地図とのレイヤー状の構成も、作品の構造をより効果的に見せる装置となっていたと思う。

(横浜美術館 主任学芸員 / 木村 絵理子)

倭蘭領東印度南方合戦外伝

審査員 後藤繁雄賞/Judge’s Prize

谷村 メイチン ロマーナRomana Machin Tanimura

東北芸術工科大学大学院

Tohoku University of Art & Design Graduate School

審査員コメント
一見するとポップカルチャー的な発想だが、時代が向かうハイディメンショナル(高次元)な近くに対応した野心的な創作は抜群の先見性があり高く評価できる。モチーフ、色彩、仕上がりなどの選択も面白く今後の大活躍が期待できる注目の才能だと思う。

(編集者、クリエイティブディレクター、京都芸術大学 教授 / 後藤 繁雄)

ROMANA TOY STORE

審査員 小山登美夫賞/Judge’s Prize

川角 大和Yamato Kawasumi

愛知県立芸術大学大学院

Aichi University of the Arts Graduate School

審査員コメント
川角さんの作品は大学での展示のときに驚かされた。彫刻なのか、なにか生き物のようなカラフルな塊が、畳に突っ立っている。視覚とともに触覚にも強烈にうったえかけてくるその存在には、作られた作品というより、ずっとそこにいた塊が浮き彫りにされた感じで、なにか懐かしい魅力がある。

(小山登美夫ギャラリー 代表、日本現代美術商協会 代表理事 / 小山 登美夫)

low table and rocking chair

審査員 建畠晢賞/Judge’s Prize

宮林 妃奈子Hinako Miyabayashi

多摩美術大学

Tama Art University

審査員コメント
髪の毛をモチーフにした四点の連作だが、身近な日常的光景や社会的な意味を宿した場面など、それぞれのテーマの扱いに違いが見られるのが興味深い。地塗りが均一ではなくイメージの描写の筆触と呼応したニュアンスを見せているなど、絵画空間として充足している点も高く評価されるべきであろう。

(多摩美術大学 学長、埼玉県立近代美術館 館長 / 建畠 晢)

La Face Sauvage

審査員 野口玲一賞/Judge’s Prize

辻 明香里Akari Tsuji

東京藝術大学

Tokyo University of the Arts

審査員コメント
風にそよぐ不安定な支持体がまず目につくが、描かれたイメージに目を凝らすと人体群像と絵画の呼応する構築的な空間が形成されている。いま見えている世界のはかなさを示しているようでもあり、素材とイメージとのギャップに強い印象を受けた。

(三菱一号館美術館 学芸員 / 野口 玲一)

In the room

審査員 長谷川新賞/Judge’s Prize

成島 麻世Mayo Narushima

武蔵野美術大学

Musashino Art University

審査員コメント
絵具が加算される絵画と異なり、木彫はもとあった樹木に刃物を入れ、彫り、削る作業の連続である。その果てに、バカでかい、3Dデータのような、非実体的で嘘っぽいフォルムが現れている。せっかく仕上げた表面および輪郭はスプレーでなんなく汚されている。この不毛さへと引きずり落とされるあらゆる局面を、つくる歓びで逆に横溢させる――という試みであると理解している。自分が制作したものを、より信じていってほしい。

(インディペンデント キュレーター / 長谷川 新)

フランス大使館賞/French Embassy Prize

アンスティチュ・フランセ東京(新宿区市谷船河原町15)にて個展を開催することができます。 The winner of this prize will be given an opportunity to hold a solo exhibition at the Institut français du Japon-Tokyo.

田口 薫Kaoru Taguchi

東京藝術大学大学院

Tokyo University of the Arts Graduate School

審査員コメント
田口薫さんは作品『東亜の聖母』で、キリスト教の図像のなかに存在する人物を取り上げ、繊細さとバロック性、緻密さと豊かさを合わせ持った仕事を展開していて、絵画と木版画を混ぜ合わせながら、自分の個人的な歴史と宗教画の人物を交差させている。様々な遠近法を駆使し、通常は同じ平面に属さない要素や図形を交差させることによって、日本と異文化との出会いが描かれている。

(在日フランス大使館 文化担当官 / サンソン・シルヴァン)

東亜の聖母

Proactive賞/Proactive Prize

丸の内テラス内のプライベートクラブにて作品展示およびメンバー向けイベントに参加することができます。 The winner of this prize will be given an opportunity to participate in exhibition and event for member in private club at Marunouchi terrace.

松岡 柚歩Yuzuho Matsuoka

京都芸術大学大学院

Kyoto University of the Arts Graduate School

審査員コメント
下地に格子の安定的なストラクチャーが描かれ、その上にこぼした絵の具が自由に広がってる様が、丸の内という安定的な土台の上で新しいライフスタイルを創造する場としてチャレンジしているOCA TOKYOと重なった。またOCA TOKYOでは館内に69のコンテンポラリーアート作品が展示されており、今回受賞された松岡さんにも展示していただき、メンバーへのプレゼンの機会を用意している。

(OCA TOKYO 館長 兼 総支配人 / 廣野 研一)

outline

審査について/Selection

全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院18校の卒業修了制作展を訪問し、5,200点以上の中から発掘したノミネート作品172点より、さらに厳選した26作品の卒業制作を展示。最終日の9月29日(水)に、審査員による最終審査を実施し、グランプリや審査員賞など全12賞を決定します。

Will feature 26 brilliant pieces selected from among the graduation projects of students at 18 major art universities and graduate schools around Japan. More than 5,200 artworks were showcased in the graduation projects around Japn, and 172 of them were nominated, and 26 of the art pieces were specialy chosen to be exhibited in AATM Of the 26 nominated pieces, 12 outstanding pieces will be chosen to receive the Grand Prize, Judge’s Prize and nine other awards on the final day of the exhibition (Wed, September 29th).

©2021 art award tokyo marunouchi.