東京の街を歩きながら、アートと出会う。
東京ビエンナーレ2025は、都市空間を舞台に2年に一度開催される国際芸術祭です。第3回となる今回は、「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、上野・神田・日本橋に加え、大手町・丸の内・有楽町(大丸有)エリアでも作品が展開されます。
美術館ではなく、街角や地下道、歴史的建築物など、日常の風景の中でアートが展開されることで、都市の新たな魅力や発見を引き出します。
大丸有エリアでは、佐藤直樹による大型作品「そこで生えている。」が行幸地下ギャラリーと大手町パークビル1Fに登場。植物を描いたベニヤ板をつなげていくシリーズは現在330mを超え、街の変化とともに成長を続けています。さらに、大手町ファーストスクエアビルの壁面には、大内風による大型ウォールアートも展開され、都市とアートの共鳴を体感できます。
01. 行幸地下ギャラリー、大手町パークビル1F エントランス(展示期間:9月29日(月)~12月12日(金))
作家:佐藤 直樹
「そこで生えている。2025-」2025-
期間:9月29日(月)~12月12日(金)
■大手町パークビル1F エントランス
公開時間:平日7:00~21:00
■行幸地下ギャラリー
期間:9月29日(月)~12月12日(金)
公開時間:通路の通行可能時間帯
300mを超える、植物を描いたベニヤ板をつなげていくシリーズの作品が登場します。

作家プロフィール
1961年東京都生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学山本哲士研究室で教育社会学・言語社会学を学ぶ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。1994年、『WIRED』日本版創刊にあたりアートディレクターに就任。1998年、アジール・デザイン(現アジール)設立。2003~10年、アート・デザイン・建築の複合イベント「セントラルイースト東京(CET)」プロデュース。多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授/アートとデザインの人類学研究所所員。

大手町パークビルではライブパフォーマンスも実施します!
ライブパフォーマンス実施予定:毎週水曜日12:00~16:00 予定
大手町パークビル1F エントランスの一角で作品の公開制作を実施いたします。
02. 大手町ファーストスクエア ビル壁面(展示期間:10月17日(金)~12月14日(日))
作家:大内 風
プロフィール
2023年、東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。主な個展に「たましい」(GALLERY MERROW、東京、2023年)、「心からの言葉」(優美堂、東京、2024年)、「いろ、ひと、かたち」(ノーガホテル上野 東京、2024年)がある。また主な参加展に、第2回佐賀大学⇆東京藝術大学⇆IAMAS交流展『環ジョウ交さ点』(佐賀大学美術館、2022年)、『第71回 東京藝術大学 卒業・修了作品展』(東京藝術大学、2023年)などがある。

作家ステイトメント
僕は世界を変えたいなッと思った。周りを見渡せば、不安と恐怖や無関心が世界の中で幅を利かせている。人が、のびのびと自分を表現し、お互いの表現を互いに許容し、持っているところ、持っていないところで補い合い、より良い世界を作るためには、今一人一人の心にある、自分でも意識していない不安や恐怖。そういうものを表面化させ、それに向き合わなくてはならない。僕はたまたま絵を描く人間で、こうして展示させてもらうけど、やはり一番の仕事は、自分自身として日々をよりよく生きることだ。何が機能的で表現としてより美しく、何が非生産的で自己破壊的な選択なのか、それは絵の中でも、一歩外に出たこの現実世界でも変わらない軸として明確に僕の中で響いている。
