
トラッドスタイルにおける冬の定番アウターとして長年親しまれてきたダッフルコート。中でも、日本で“ダッフルコートブーム”が巻き起こった1990年代、確かなクオリティと高級感あふれる佇まいから、バイヤーたちに一目置かれていたのが「GLENMORE(グレンモア)」のダッフルコートです。当時と変わらぬ英国製のまま25年ぶりに復刻し、発売後まもなく完売となった昨シーズンの反響を受けて2025年は新色をラインナップ。“幻のブランド”の名作が持つ魅力とこだわりのディテールについて、余すところなくお届けします。
高級感を演出する水牛のホーントグルとレザーループ
「グレンモア」のダッフルコートの特徴的なディテールといえば、水牛の角を使ったホーントグルとレザーループです。木製のトグルと麻紐を使った海軍仕様のデザインがカジュアルな印象を与えるのと好対照と言えるでしょう。高級感ある佇まいが「紳士のダッフルコート」に相応しい気品を漂わせています。

伝説的生地ブランド「ムーアブルック」のヘリンボーン生地を再現
その卓越した品質と美しい風合いで、憧れの生地メーカーとして名を馳せた「Moorbrook(ムーアブルック)」。惜しまれつつも消滅してしまいますが、その後、2000年代初頭にマラリウス社が「ムーアブルック」の織機を買い取り、職人たちを迎え入れることで、その伝統と技術を受け継ぎました。
今回のヘリンボーン生地はそのマラリウス社が手がけ、当時「ムーアブルック」が生み出していた美しい杉綾を再現しました。上質なウールを100%使用し、厚みがありながらも軽やかで柔らかい仕上がりが特徴です。その独特な風合いは、名品の魅力を現代に蘇らせています。

2025年は四方さん別注カラーも登場!全6色で展開
今シーズンは、昨年好評を博したCARAMEL、BLACKに加え、4色が追加。万能カラーのDARK NAVY、明るくも知性を感じさせるGREEN、深みのある色味のLODEN。そして、ブリティッシュメイド別注として、スタイリスト四方章敬さんが監修したNUTMEG。いずれも表情の違いがありながら、オーセンティックな装いにマッチする絶妙な色味に仕上がっています。
昨年よりもバリエーションを増やし、待望の再登場となった特別な一着、ぜひ一度、手にとってお試しください。




