無題
ジュゼッペ ・スパニューロ
1995年/ブロンズ/イタリア
幼少期から陶芸家の父の影響で陶芸に慣れ親しみ、作品の素材は陶、テラコッタ、砂、ブロンズなど多岐にわたります。
この作品にはタイトルがないので、様々なカタチに解釈ができます。
なぜならば、具象的な人間の部位に見えるかもしれませんが、実際にはそんなカタチは存在しないので、抽象的な作品かもしれません。
また、ブロックのような塊が、規格化された工業製品のように無機質な作品に見えますが、自然物から切り出したような有機体のように見ることもできます。
ようするにこの作品は、永遠に満足感を得る事ができない、人間の中にある欲望のジレンマを表しています。