ニケ 1989
パヴェル・クルバレク
1991年制作/鉄、塗料/スイス
1928年にチェコスロバキアのミロスラフの7代にわたる鍛冶屋の家に生まれ、1968年にスイスのルツェルンに移住しました。「私の作品は、鍛冶屋だからこそできること。古典的で抽象的な彫刻で自分自身を表現することができます。」と生前にインタビューで答えています。また鍛造の宝飾クリエーターとしても活躍しました。
1980年以降は公共の環境芸術のために活動し、この作品はルーブル美術館(フランス)で所蔵されている《サモトラのニケ》(勝利の女神像/紀元前190年頃)のオマージュ作品で、高さが7メートルにも及びます。現代によみがえった“勝利の女神”といえるでしょう。