1951年、東京都生まれ。1977年東京芸術大学大学院修了。キャストワーク(鋳造)による大型彫刻から、宙吹き技法を用いた色彩豊かで抽象的な花器など、工芸的かつ日常使いの作品まで多岐にわたります。ガラス特有の光による多様な見え方の変化を活かし、キャストワークで生み出されるガラスの塊とその型である耐火石膏や窯出し時に生じたクラックの痕跡を意図的に作品に残すことで、繊細な素材のイメージに相反する力強い存在感を生み出しています。
――今回の作品について教えてください
繰り返しになりますが、私は熱く溶けたガラスが好きです。それは形を持たず、人それぞれによって変化し、表現されるからです。私は自分の存在を確かめ、実感しながら生きています。だからこそ、命を軽んじる戦争には反対します。互いの存在を認め合い、大切にしていきたい。そんな思いを込めて、私は作品を制作しています。
――この作品を展示することに決めた理由を教えてください
私の作品はほとんどが室内の展示です。今回新しく外に展示ということで、是非挑戦したいと思いました。お選びいただき大変光栄に存じております。
――作品の見どころ、道ゆく人にどうみてもらいたいですか?
ガラスは光によりいろいろな風にみえます。ガラスと言っても繊細なものではなく、どっしりしております。私の作品は存在感がドーンとあり、その迫力を感じていただきたく存じます。