No.2506031

イワタルリ

2025年/鋳込みガラス、コールテン鋼、板ガラス/日本
私は溶けて熱いガラスが好きです。 これが人それぞれの存在感に変化するからです。溶けているガラスは形を持ちません。それが人それぞれによって変化し、表現されるのです。生きていることは存在するということです。 私は自分の存在を確かめたいのです。感じたいのです。生きるということは私にとって実感することです。生きることは尊いことです。ですから私は戦争に反対します。私達は私達の存在感をそれぞれの生き方で尊重し合い大切にしましょう。 私はそんなことを考えながら制作を通して表現をしています。

ABOUT THE ARTIST

イワタルリ

Iwata Ruri

1951年、東京都生まれ。1977年東京芸術大学大学院修了。キャストワーク(鋳造)による大型彫刻から、宙吹き技法を用いた色彩豊かで抽象的な花器など、工芸的かつ日常使いの作品まで多岐にわたります。ガラス特有の光による多様な見え方の変化を活かし、キャストワークで生み出されるガラスの塊とその型である耐火石膏や窯出し時に生じたクラックの痕跡を意図的に作品に残すことで、繊細な素材のイメージに相反する力強い存在感を生み出しています。

INTERVIEW

ドーンとした、存在感を感じてほしい

――今回の作品について教えてください

繰り返しになりますが、私は熱く溶けたガラスが好きです。それは形を持たず、人それぞれによって変化し、表現されるからです。私は自分の存在を確かめ、実感しながら生きています。だからこそ、命を軽んじる戦争には反対します。互いの存在を認め合い、大切にしていきたい。そんな思いを込めて、私は作品を制作しています。

――この作品を展示することに決めた理由を教えてください

私の作品はほとんどが室内の展示です。今回新しく外に展示ということで、是非挑戦したいと思いました。お選びいただき大変光栄に存じております。

――作品の見どころ、道ゆく人にどうみてもらいたいですか?

ガラスは光によりいろいろな風にみえます。ガラスと言っても繊細なものではなく、どっしりしております。私の作品は存在感がドーンとあり、その迫力を感じていただきたく存じます。

MAP

  1. 1.
    ウンベルト・マストロヤンニ
  2. 2.
    ジム・ダイン
  3. 3.
    中谷ミチコ
  4. 4.
    イワタルリ
  5. 5.
    パヴェル・クルバレク
  6. 6.
    山本桂輔
  7. 7.
    H&P.シャギャーン
  8. 8.
    舟越桂
  9. 9.
    名和晃平
  10. 10.
    中村萌
  11. 11.
    八ツ木のぶ
  12. 12.
    マグダレーナ・アバカノヴィッチ
  13. 13.
    佐藤正和重孝
  14. 14.
    ルイジ・マイノルフィ
  15. 15.
    レナーテ・ホフライト
  16. 16.
    ヘンリー・ムーア
  17. 17.
    三沢厚彦