Animal 2017-01-B2
三沢厚彦
2017-2019年/ブロンズ、塗料/日本
三沢は、この十数年動物をテーマにした「アニマルズ」を発表し、支持を得ています。ブロンズをほぼ等身大に彫り込み彩色をした動物たちが、圧倒的な存在感を放ち、見るものの記憶やイメージを喚起します。
「クマ」と聞くと可愛らしいキャラクター、生態系のトップに君臨する獰猛な動物と、相反するイメージが共存しています。この作品では、両極化するイメージの中間的な表現しています。
二足で威嚇するポーズは、他の動物にはみられない、人間のようなクマらしい象徴的なものですが、決して威嚇することなく、様々な目的で大都会を行き交う人々を俯瞰して眺めています。皆さんにはその表情がどんな風にみえるでしょうか。たまに目を合わせてみてあげてください。クマはいつもそこにいます。